ゴー宣DOJO

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小林よしのり
2015.12.19 23:46日々の出来事

わしは絶好調なのだが


ひたすらSpecial本のコンテに没頭している。

10章まで上げて、現在、第11章をやっている。

コンテは順調に上げているのだが、問題はペン入れの方だ。

わしのペースに全く追いついてこない。

 

以前は、わしがスタッフに追いつかれそうで、必死で逃げ

切るというようなこともあったはずなのに、仕事場に

コンテだけがどんどん溜まっていくという状態だ。

 

やけにペン入れが遅いと思っているのだが、『大東亜論』の

完成した原稿を見ると、その絵の完成度に思わず唸ってしまい、

顔がほころぶ。

わしも単純なのだが、絵が期待値を超えると、瞬間的に機嫌が

よくなってしまい、スピードの遅さには目を瞑ってしまう。

 

こんな状態では、一年に一冊出すのがやっとだろう。

漫画なんか博打と同じで、描いて、出してみないと何が当たる

かわからない。

時代の空気の変化というものがあるから、多作であることが

一番重要なのだ。

時代の空気の要請と一致するまで描き続ければいいのだ。

 

幸いにも、わしは描きたいアイデアが頭の中で溢れ返っていて、

スタッフの手が速くなれば、いくらでも描くことができる。

『ゴー宣』シリーズも色んなテーマで論じることが出来るし、

まったくのフィクションでもアイデアが溜まっている。

『おぼっちゃまくん』を連載することも可能だろうし、

まだ世に出していないギャグ漫画のキャラのイラストまで、

ストックしている。

ただひたすらスタッフのスピードだけだ。

 

還暦過ぎてどういうわけだか、頭脳の回転率が高まったようで、

しかも昔のように煩悩が大きすぎることもない。

わしは絶好調なのだが。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

次回の開催予定

第119回

第119回 令和6年 11/2 SAT
14:00~17:00

テーマ: ゴー宣DOJO in広島「原爆の悲惨さはなぜ伝わらないのか?」

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