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笹幸恵
2015.11.16 14:27

私も行ってきました

もくれんさんに楽しんでいただけて良かったです。

私も行ってきました。自衛隊音楽まつり。

 

いつも思うのは、自衛隊のドリル演奏の質の高さ。

縦、横、斜め、後ろ・・・と目まぐるしく

隊形が変わっていくのですが、一糸乱れぬとはこのことです。

かざぐるまを描くようなカーブだって、ばっちり決まっています。

海上自衛隊はお決まりの錨マーク。
この状態で錨マークが一周ぐるりとまわるのです。

不規則な隊形なのに・・・この美しさったらありません。

 

 

けれど米軍の場合は、単純な隊形変化(というより移動?)のみ。

それも結構自由気ままな感じで、

最後には手拍子で盛り上げて「イエーイ!」

楽しんでナンボでしょ!感が伝わってきます。

さすが、戦場でダンスパーティをやって

アイスクリームを作っていた国です。

 

最初から最後まで集団として隊形の美を追求し、

それがもはや芸術の域にまで達している日本とは大違い。

 

 

・・・ううむ。

日本は今でも、70年前と変わっていないのかもしれません。

突出した機能がなくても、見栄えがどうであろうとも、

兵器を大量生産できるようにした合理化優先の米国。

世界中で唯一無二の突出した性能を持った兵器を生み出し、

究極の職人技でそこに「美」さえも見出した日本。

 ・・・国民性は、そう簡単には変わらないのかもしれません。


兵器とドリル演奏は違う、といわれてしまえば
その通りなのですが、何といえばいいでしょうか。
取り組み方の違い、と言ったらいいでしょうか。

何かを生み出そうとするとき、生真面目に、究極の芸術性を目指そうとする
日本人は、戦争向きではないことは確かです。

 というような余計なことを、つい考えてしまいました絵文字:冷や汗

 

笹幸恵

昭和49年、神奈川県生まれ。ジャーナリスト。大妻女子大学短期大学部卒業後、出版社の編集記者を経て、平成13年にフリーとなる。国内外の戦争遺跡巡りや、戦場となった地への慰霊巡拝などを続け、大東亜戦争をテーマにした記事や書籍を発表。現在は、戦友会である「全国ソロモン会」常任理事を務める。戦争経験者の講演会を中心とする近現代史研究会(PandA会)主宰。大妻女子大学非常勤講師。國學院大學大学院文学研究科博士前期課程修了(歴史学修士)。著書に『女ひとり玉砕の島を行く』(文藝春秋)、『「白紙召集」で散る-軍属たちのガダルカナル戦記』(新潮社)、『「日本男児」という生き方』(草思社)、『沖縄戦 二十四歳の大隊長』(学研パブリッシング)など。

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