ゴー宣DOJO

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小林よしのり
2015.11.3 02:54日々の出来事

常識の杭


笹さんは脱・貞子しただろうか?

あえて上から目線で言うが、最近、笹さんの成長が見えて、

嬉しい。

 

先日の道場打ち合わせでも、ぼそっと「民主主義ってそんなに

いいものですか?」と呟いたので、「おっ!」と思った。

 

さらに、わしが会計して戻ってくると、高森さんのブログで、

わしの記念館構想の冗談を書いてたのに対してダメ出しして

いたようだ。

高森さん、すべったと謝っていたが、笹さん、風邪をひいてる

のに常識的判断が見事で、また感心した。

一回の打ち合わせで二回も感心した。

 

高森さんは、堅物のようで、実はお調子者のところがあって、

わしはそこが好きだ。

だから時々、妙だと思っても、見なかったフリしてる。

指摘しちゃうところが女の恐ろしさだ。

 

さらに、ある知識人について、笹さんが「あの人、嫌いだ」と

言ったのにも、感心した。

これで一回の打ち合わせで三回も感心した。

笹さん、成長著しい。

 

保守はバランス感覚がすべてで、それは本来日本人が持って

いた常識のことである。

もちろん、常識に縛られて新たな発想を封じ込めてしまう

危険性もあるのだが、それでも常識の杭からどれだけ飛躍

するかが新たな発想であって、常識の杭自体はしっかり

打ち込んでおかねばならない。

 

最近、この常識の杭がぐらぐらしている者が多く、

マスコミや知識人にもその類が多すぎる。

そして、常識の杭は、誰であっても、わしであっても、

何かのきっかけでぐらつくことがある。

そこをチェックするのに、信頼できる仲間は必要だろう。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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