ゴー宣DOJO

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切通理作
2015.10.27 03:32

それが本当の問いかけなのか

  ゴー宣道場で小林さんと接していて、すごいなと思うのは、ヴィヴィットに「いま」に触れて次の解答を模索する力もさることながら、それが世の現実と比して行き過ぎないようにするバランス感覚だと思うんです。

 

憶測するに、長年漫画連載されていて、先を行き過ぎた時に、読者が付いてこれないと反響が薄くなるという経験による勘から来るものではないかと。

 

それは道場においてはとくに次のテーマをどうするか、師範同士で話し合う時に最も顕著に現れます。

 

僕は正直、デモについてなんて小林さんはとっくにもうライジングにも書いちゃってるんだから、いまさら次回道場のテーマにしなくたっていいのにと思っていました。打合せの場でも、次回道場の時にその話題がまだ旬であればいいのですけど・・・という話をしたと思います。

 

しかし、安保法案成立後、そのデモの時の参加者の高揚感を目減りさせないよう、文化人を含めたいくつかのメディア戦力が、予想以上の反応をしているように見受けられます。

 

特に高橋源一郎がシールズとの対談集を出し、その本の紹介というかたちで、直接政治思想に触れず、若者の新しいムーブメントとしてメディアに浸透させ、神格化していくという流れが顕著です。

 

シールズ礼賛文化人たちは、その理由として、「民主主義ってなんだ?」という彼らのデモでの掛け声は「問いかけ」だから良い、としています。決めつけではなく、これからみんな考えてみようと、1人1人の思考に訴えかけているからいいのだと。

 

しかし「民主主義ってなんだ?」の後に「これだ!」と人々が叫ぶ・・・というのは、答が決まり切っている問いかけであり、そんなものは問いかけでも何でもないのではないでしょうか。

 

そして、そんなシュプレヒコールの形は、昔からあったのです。

 

「安保」・・・「反対!」

「闘争」・・・「勝利!」

「×××××(権力者が言いそうな事)」・・・「ナンセンス!」

「民主主義ってなんだ?」・・・「これだ!」

 

これらはみんな、前者は問いかけ風でありますが、あくまで後者を力強く言うための前段に過ぎないのではないでしょうか、

 

これをもって「シールズのだけは問いかけだ」なんていうのは、詐術に等しいと思います。

 

そして問題なのは、「安保」・・・「反対」ならまだ一つのイシューですが、「民主主義って何だ」・・・「これだ」というのは、問答無用で、彼らの言う民主主義を認めない者は民主主義者ではない、という空気を生み出すという事です。

 

まだデモの参加者の中での一体感のためならともかく、これが世の中に蔓延していったらどうなるか。排除の連鎖が起こり、人々が自由にものを言えなくなる社会になるのではないでしょうか。

 

予想外に深刻な事態が出来していると思います。

次回道場では、そんな今の時代を既に覆っている閉塞感について、思いっきり話してみたく思います。

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ゴー宣道場・関西版!

「とりま民主主義ってデモか?」

平成27年11月8日(日)午後1時 から
『大阪研修センター 江坂』 にて開催します。

「大阪研修センター 江坂」
(住所:大阪府吹田市江坂町1-13-41 SRビル江坂 )は、
JR新大阪駅から地下鉄御堂筋線で4分、
または地下鉄梅田駅より9分、
地下鉄御堂筋線『江坂駅』 から徒歩1分です。
(「1番出口」から出て、そのまま北へ直進)


会場のHPにて、場所をよくご確認の上、ご来場下さい絵文字:重要

詳しくは、 “ こちら ” でどうぞ。

関西版「ゴー宣道場」のテーマを発表します。


「とりま民主主義ってデモか?」

右も左もデモばかりの民主主義。

なんか変だと思いません?


マスコミさんは大喜び。

ヘイトスピーチ、法律で禁止せよと弾圧されるデモもあれば、

おりこうさん、おりこうさんと褒められるデモもある。

なんか変だと思いません?


関西らしくエッジの効いた議論をやってみいひんか?

東京もんの偽善者はウンザリや!

本音さらそうやないか!

当日、道場の入場料は、お一人様1000円です。


参加ご希望の方は、このweb上の申し込みフォームから申し込み可能です
絵文字:重要絵文字:パソコン

上 ↑ のメニュー「道場参加申し込み」もしくは下 ↓ の申し込みフォームバナー(画像)
クリックして、申し込みページにお進み下さい絵文字:よろしくお願いします
入力必須項目にご記入の上、お申し込み下さい絵文字:重要絵文字:メール

お申し込み後、記入されたメールアドレス宛に「申し込み確認メール」が届きますので、
ご記入内容に間違いがないか、よくご確認下さい。

※「申し込み確認メール」が届かない方は、以下のような原因が考えられます。

・迷惑メール対策サービスを利用していて、「ゴー宣道場」からのメールが迷惑メールと判定されている
・着信拒否サービスを利用していて、「ゴー宣道場」からのメールが着信拒否の対象となっている
・ドメイン指定受信を利用していて、「gosen-dojo.com」のドメインが指定されていない
・セキュリティソフトやメールソフトで迷惑メール対策をしていて、 「ゴー宣道場」からのメールが迷惑メールと判定されている

reply@gosen-dojo.com」からのメールを受信できるよう再設定をお願い致します。

「申し込み確認メール」が届かない場合、当選メールも届かない可能性がありますので、
ご注意ください絵文字:重要


申し込み〆切後、当選された方にのみ「当選メール」を送らせて頂きます。

当選された方は、道場当日、
その「当選メール」をプリントアウトの上、会場までご持参下さい。
プリントアウトができない方は、当選メールの受信が確認できるもの
(携帯電話、タブレット等)をお持ちの上、ご来場ください。

 道場参加申し込みフォーム

応募〆切 は 平成27年10/28(水) です。

当選通知の送付は、応募〆切後になりますので、しばらくお待ち下さい絵文字:よろしくお願いします

皆様からの多数のご応募、お待ちしております絵文字:重要絵文字:晴れ

切通理作

昭和39年、東京都生まれ。和光大学卒業。文化批評、エッセイを主に手がける。
『宮崎駿の<世界>』(ちくま新書)で第24回サントリー学芸賞受賞。著書に『サンタ服を着た女の子ーときめきクリスマス論』(白水社)、『失恋論』(角川学芸出版)、『山田洋次の<世界>』(ちくま新著)、『ポップカルチャー 若者の世紀』(廣済堂出版)、『特撮黙示録』(太田出版)、『ある朝、セカイは死んでいた』(文藝春秋)、『地球はウルトラマンの星』(ソニー・マガジンズ)、『お前がセカイを殺したいなら』(フィルムアート社)、『怪獣使いと少年 ウルトラマンの作家たち』(宝島社)、『本多猪四郎 無冠の巨匠』『怪獣少年の〈復讐〉~70年代怪獣ブームの光と影』(洋泉社)など。

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