渋谷アップリングで上映されている『それでも僕は帰るーシリア
若者たちが求め続けたふるさと』を切通理作氏と一緒に見た。
シリアの若者たちの反政府闘争が、デモの段階から、あっという
間に武装闘争に転化する様子が、実に興味深かった。
日本の若者の安保法制反対デモなど、赤ちゃんのお遊戯に等しい
ことがよくわかる。
日本がアサド政権のような独裁体制なら、若者は誰もデモなど
しないだろう。
シリアでは、デモは簡単に武力闘争に発展し、「殺害予告」では
なく、実際に続々「殺害」されるのだから。
そして若者が安易に「民主化」を求めることの愚かさも、さらに
アメリカの安易な「民主化」支援の罪も、共に感じてしまう。
例え独裁であっても、秩序こそが平和である。
日本の若者や、自称保守にも、リベラル知識人にも、誰もこの
真実が分かってなさそうだが。