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高森明勅
2015.9.9 04:56

安保関連法案へのソボクな疑問

安保関連法案。

違憲との見方が有力だ。

それに対する反論は、「国際情勢の厳しさを直視せよ!」というもの。

これがまず疑問。

違憲との批判への反論は「いや、合憲だ!」であるはず。

でなければ、「国際情勢が厳しいから違憲でも仕方がない」
主張しているに等しい。

「憲法、立憲主義、法の支配なんてどうでも良い」と。

違憲を解消するには憲法を改正すれば良い。

国際情勢の厳しさを直視すれば、今の憲法のままでは
やっていけない。改正すべし!」と国民に訴えて。

にも拘らず、それをやろうとしない。

何故か。

予め、国民の支持が得られないと判断しているから。

つまり、国民の支持が得られないことを、
違憲も顧みずやってしまおう、というのが今回の法案。

そこまでして、政府が今国会で成立させようとしている
法案の中身が、何とも迂遠。

これも疑問だ。

政府は、法案提出の理由を
我が国を取り巻く安全保障環境の変化」と抽象的に語るのみ。

およそ説得力を欠く。

それを補う民間の議論で出されるのは、
中国が尖閣諸島を狙っている」「中国の軍拡はヤバい」
北朝鮮のミサイルの脅威に晒されている」
北朝鮮は何をしでかすか分からない」といった話。

「だから、憲法改正なんて悠長にやってる暇はない」とか。

それならば、中国や北朝鮮の軍事的脅威に、
まともに対抗できる防衛力を自ら確保すべく、
自衛隊を巡るこれまでの制度上の様々な縛りを解除し、
装備・
訓練の質的な向上を図る為に、法整備をはじめとする、
具体的かつ広範な取り組みを進めなければならない。

ところが、今回の法案は全くそのような内容ではない。

在外邦人の保護、平時の米軍などへの協力拡大、
国連PKOへの協力拡大、
外国軍の戦闘行為への後方支援拡大、
他国への武力攻撃でも自衛隊の出動を可能にする新要件設定など。

要するに、アメリカなど他国への貢献を広げるのが主な柱。

推進派が強調する、中国や北朝鮮の脅威への対抗、
という理由付けとのギャップが激しい。

果たして、そうした脅威への実効性のある対抗策になり得るのか。

日米防衛協力の指針の再改定でも、アメリカは「自衛隊、頑張れ!

という姿勢を貫いている。

米軍の役割は、あくまで支援と補完に留まる、と。

それなのに、自前の防衛力の拡充をそっちのけで、
ひたすら米軍などへの奉仕に傾く。

「そんなこと言っても、日本が“誠意”を見せれば、
アメリカはきっと助けてくれ
る“はず”」
という甘え以外の何者でもない。

日本を守るのは日本人であり、日本の軍隊だ。

そんな当たり前のことさえ、戦後70年の間に、
きれいさっぱり忘れ果てたか。

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「憲法9条で平和は守れるか?」

平成27年10月11日(日)午後1時 から
『人事労務会館』 にて開催します。

「人事労務会館」
(住所:東京都品川区大崎2-4-3 )は、
JR山手線・埼京線・湘南新宿ライン・りんかい線
『大崎駅』 の 北改札口 を出て左へ、
「西口」 側の左階段を降りて、徒歩3分です。

毎回、会場の場所が分からず迷われる方が、多くいらっしゃいます。

人事労務会館のHPにて、場所をよくご確認の上、ご来場下さい絵文字:重要
(HP掲載の、駅から会場までの地図を印刷し、持参されることをオススメします )

詳しくは、 “ こちら ” でどうぞ。

「第50回ゴー宣道場」(1011日)のテーマと登壇者が
ようやく
決まった。


テーマは
『憲法9条で平和は守れるか?』である。


多分、安保法制も通されるだろうから、
集団的自衛権行使で、
憲法9条は守られる。


さて、それで平和が守れるのだろうか?

 

8月の「ゴー宣道場」に続き、再びゲストに
松竹伸幸氏招き、9条と国防の問題を議論する。

 

そして「ゴー宣道場」のもう一人の師範・堀辺正史氏

久しぶりに登壇してくれることになった。


面白い議論になりそうだぞ。

当日、道場の入場料は、お一人様1000円です。


参加ご希望の方は、このweb上の申し込みフォームから申し込み可能です
絵文字:重要絵文字:パソコン

上 ↑ のメニュー「道場参加申し込み」もしくは下 ↓ の申し込みフォームバナー(画像)
クリックして、申し込みページにお進み下さい絵文字:よろしくお願いします
入力必須項目にご記入の上、お申し込み下さい絵文字:重要絵文字:メール

お申し込み後、記入されたメールアドレス宛に「申し込み確認メール」が届きますので、
ご記入内容に間違いがないか、よくご確認下さい。

※「申し込み確認メール」が届かない方は、以下のような原因が考えられます。

・迷惑メール対策サービスを利用していて、「ゴー宣道場」からのメールが迷惑メールと判定されている
・着信拒否サービスを利用していて、「ゴー宣道場」からのメールが着信拒否の対象となっている
・ドメイン指定受信を利用していて、「gosen-dojo.com」のドメインが指定されていない
・セキュリティソフトやメールソフトで迷惑メール対策をしていて、 「ゴー宣道場」からのメールが迷惑メールと判定されている

reply@gosen-dojo.com」からのメールを受信できるよう再設定をお願い致します。

「申し込み確認メール」が届かない場合、当選メールも届かない可能性がありますので、
ご注意ください絵文字:重要


申し込み〆切後、当選された方にのみ「当選メール」を送らせて頂きます。

当選された方は、道場当日、
その「当選メール」をプリントアウトの上、会場までご持参下さい。

 道場参加申し込みフォーム

応募〆切 は 平成27年9/30(水) です。

当選通知の送付は、応募〆切後になりますので、しばらくお待ち下さい絵文字:よろしくお願いします

皆様からの多数のご応募、お待ちしております絵文字:重要絵文字:晴れ



高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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