この度、世界遺産登録で韓国に譲歩した件につき、
「新しい歴史教科書をつくる会」は7月9日に声明を発表した。
タイトルは
「世界遺産登録でのユネスコ大使の声明は『第2の河野談話』
ーー政府は大使発言を撤回し、将来の禍根を絶て!」。
その一部を引用する。
「そもそも、戦時労働力の不足を補うための国民動員は、
英米をはじめどこの国でも行われたことであり、
これを戦後、強制労働だったなどと言い出して糾弾している国は
どこにもない。
…当時、朝鮮出身者は日本国民の立場にあり、
日本国民として同等の扱いを受け、規定の賃金も支払われたもので
ある。
朝鮮人が特に不利に扱われた事実は断じてない。
…問題は
…日本のユネスコ大使が次のような声明を行ったことだ。
…これでは、あたかも暴力的に拉致し、
強制的に働かせたというイメージで受け取られる表現であり、
ありもしないのに、日本国家が犯罪的行為を行ったかのような
表現になっている。
…要するに外務省は、世界遺産登録の実現を優先させて、
日本の国益と名誉を毀損する重大な誤りを犯したのである。
…本来、河野談話の撤廃、東京裁判史観・自虐史観からの
脱却によって『日本を取り戻す』との期待を込めて成立した
安倍政権のもとで、『第2の河野談話』ともいうべき
このような声明を出すことになるとは、深い失望を禁じ得ない」
これまで、安倍政権に全幅の期待と信頼を寄せて来た
「つくる会」も、さすがに今回の件は、看過しがたかったようだ。
まさに、目の前で「第2の河野談話」が発っせられたのだから。