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小林よしのり
2015.7.5 05:14政治

小選挙区制は独裁者を生む


小選挙区制は独裁者を生む。

党内が全体主義化して、議員個人の意味が全くなくなる。

自民党が共産党と同質になってしまった。

自民党の議員は全員、安倍首相の駒に過ぎない。

あの議員たち一人一人は、個人ではない。

自由に意見も言えないし、国民と議論もできない。

 

政権交代が簡単に出来ると言って、小選挙区制を選んだ

我々国民は反省しなければならない。

カネがかかっても中選挙区制の方が良かった。

 

さらに「決められる政治」を望んだ国民も、独裁者が

アメリカと「夏までに決める」と約束したら、もう

止められないというこの状態をよく見て、反省しなければ

ならない。

議論はもういい、さっさと決めるという独裁を望んだのは、

「決められる政治」を選んだ国民だ。

「ねじれ国会」はダメだと言った者は、独裁を望んだのだ。

 

麻生太郎が、ナチスドイツがワイマール憲法を形骸化させた

方法論に学べばいいと言っていたが、あの時点でここまでの

戦略を安倍首相シンパの官僚たちが考えていたのだろう。

まさにその通りの方法論で、立憲主義が瓦解している。

 

大衆化した国民が馬鹿なんだからしょうがない。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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