現在審議中の安保法制が合憲だと主張している珍しい
憲法学者・百地章が、産経新聞に集団的自衛権の行使は
合憲と書いている。
だが、この人は自衛隊が軍隊だと思ってるんじゃないか?
個別的自衛権も集団的自衛権も、国際法的には認められて
いるが、自衛隊はそもそも軍隊ではない。
そこが問題なんだ。
軍隊なら国際法さえ守ればいいが、自衛隊は国内法で
縛られてしまう。
だからわしは改憲派なのだ。
朝鮮戦争の勃発で、米軍の後方支援をするのは当然だろうし、
それは個別的自衛権で貫徹できるだろう。
尖閣諸島もまずは自衛隊が個別的自衛権で守るしかなく、
米議会で承認を得なければ、米軍は出て来られない。
尖閣を巡って、アメリカが中国と戦争することなど、
絶対にない。
日本を頭越しの米中の外交で決着がつくだろう。
問題は中東での戦争で、米軍の後方支援をしたら、もはや
日本国の存立危機には無関係な場所で、自衛隊が戦争を
始めることになるという点なのだ。
これは完全に違憲になるではないか!
アメリカがイラク戦争のような侵略戦争を始めたら、
その兵站を軍隊ではない自衛隊が担うことになる。
これは明白な憲法違反ではないか!
そこまでやるなら憲法改正しなければならない、
たったそれだけのことが憲法学者のくせに分からんのか?
さらに言うが、安倍首相が必死にこだわっている
ホルムズ海峡の機雷掃海なんて事態は起こらない。
アメリカがまた狂わない限り、イランを攻撃することも
ないし、イランが自分の首を絞めて石油輸出が不可能に
なる戦略を取らない。
万一そんな馬鹿な事態になったら、サウジアラビアを
陸路で紅海に抜ければいい。
中国がそんなに怖いなら、憲法改正を先にやるべきで、
アメリカに守ってもらおうという依存心が強すぎるから、
リアリズムのない安保法制を急いで、憲法違反まで
やらかしてしまうのだ。
この法案は、中国恐怖症から発した臆病法案である!