ゴー宣DOJO

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小林よしのり
2015.5.14 09:45日々の出来事

今は亡き青林堂のやせ我慢の精神


東京管理職ユニオンという労働組合から、「青林堂にかかわる

皆様へのお願い」という文書が郵送されてきた。

8年前に靖国問題についての共著が出て、その中の一人に

わしの名があったから、来たのだろう。

 

青林堂は「ガロ」という伝説の漫画雑誌を出していた出版社で、

わしも「SPA!」が掲載してくれなかった

『ゴーマニズム宣言』の「かば焼きの日」を、

原稿料なしで載せてもらったことがある。

何でもいいから、「ガロ」に一回でも載せてもらったことは、

わしの名誉でもある。

 

それほど青林堂という名前には伝説的ブランド力が

あったのだが、近年は「保守」を自称したネトウヨ雑誌を出して、

在特会にまで主張させ、幸福の科学が支援する不愉快極まりない

雑誌を出すようになってしまった。

 

長井勝一編集長が生きていたら、食い扶持のために悪魔に魂を

売るような商売はしなかっただろう。

 

その青林堂が、実は従業員に対するパワハラやら、不当解雇やら、

賃金未払いやらのトラブルを抱えているという。

青林堂の栄光を汚す現在の出版社の体制に、今後わしが協力する

ことはない。

そのことは宣言しておく。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

次回の開催予定

第119回

第119回 令和6年 11/2 SAT
14:00~17:00

テーマ: ゴー宣DOJO in広島「原爆の悲惨さはなぜ伝わらないのか?」

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