わしはミス・ユニバースには興味がなかったが、今年の
日本代表・宮本エリアナさんは画期的である。
顔立ちがハーフだが、あれは間違いなく日本人である。
国際化やグローバリズムを意識して、主催者が選んだのかも
しれないが、世界に「国際人」としてのパスポートはない。
日本国籍を有する者は日本人であり、宮本さんの日本語には、
日本人の感覚が宿っているから、日本人である。
日本で育ったのなら、差別や偏見が煩わしかっただろうが、
それでも日本人特有の謙虚さや、恥じらいや、公共性が宿って
しまっているから、日本人になってしまう。
今や日本には、毎年50人に1人の割合でハーフが生まれている
という。
みんな日本語をしゃべり、日本人の共同体の中で、日本人の
マナーを身につけ、日本人として育っていくのだ。
ハーフが増えることを「民族」に絡める必要はない。
ハーフが増えることを、「多民族国家」になると勘違いしては
いけない。
いろんな血筋の日本国民が増えるだけである。
外見だけで日本人じゃないと言い張る愚は、もうやめよう。