先に、「アメリカ追従は正しい現実的判断」との意見を紹介した。
その背景にあるのは、軍事アナリスト、小川和久氏流の
「 コストとリスクを検討すれば…」というロジックだろう。
だが小川氏のコスト計算は、田母神俊雄氏+ 自衛隊OBグループの
試算と比較すると、大きな隔たりがあった。
前者は今の防衛費の5倍弱ないし6倍位と見積もっていた。
これに対し、後者だと1.3倍ほど。 たまたまこんな意見を目にした。
このまま対米追従を続けていたら、
軍事費の大幅な削減に取り組むアメリカの肩代わりをさせられ、
防衛費は今の対GDP比1%から5ないし10% まで膨らみかねないと。
この数字にどれだけ確たる根拠があるのか、
吟味しなければならない。
対米依存を続ければコストは安上がりと決めてかかる発想も、
冷静に考え直す必要があろう。
これから10年間に50兆円も軍事費を削ろうとしている。
わが国の1年分の防衛費に相当する金額ずつ、
減らしていく計算になる。
アメリカが日本に一層の防衛(!?)努力を要請し、
日本政府が極力その要請に応えようと“追従”する可能性は十分、
想定できる。
戦力構成のバランスを整えなければ、
自立した軍事力にはなり得ない。
防衛費が5ないし10倍に膨らむのであれば、むしろ日本が
「 自立した軍事力」を備えた方が、遥かに経費節約になる。
馬鹿馬鹿しいにも程がある。 経済的に日本より劣る国々が普通に
「自立した軍事力」 を備えている。
コスト上の問題でそれが出来ないなんて、
可笑しくないか。
国家主権を巡る問題に、過剰にコスト計算を持ち込む思考法自体、
健全とは言えない。
事実上の米国の被保護国」のままの方が得なら、
それを続ける、 というのだから。
アメリカをはじめ世界中のどの国からも、
尊敬されるはずがあるまい。
その背景にあるのは、軍事アナリスト、小川和久氏流の
「
だが小川氏のコスト計算は、田母神俊雄氏+
試算と比較すると、大きな隔たりがあった。
前者は今の防衛費の5倍弱ないし6倍位と見積もっていた。
これに対し、後者だと1.3倍ほど。
ところが最近、
このまま対米追従を続けていたら、
勿論、
だが、
何しろアメリカは、
毎年、
だから今後、
言う迄もなく、軍事費をただ拡大しても、
防衛費が5ないし10倍に膨らむのであれば、むしろ日本が
「
馬鹿馬鹿しいにも程がある。
そもそも、
「自立した軍事力」
それなのにわが国だけ、
可笑しくないか。
国家主権を巡る問題に、過剰にコスト計算を持ち込む思考法自体、
ソロバンを弾いて、「
それを続ける、
そんな国民は、