中学の検定教科書に「慰安婦」の記述を載せたのは、
「学び舎」という出版社のものだけらしい。
ほぼ載ってないのなら、ずいぶん進歩したものだ。
慰安婦問題は、国ごとの売春の観念の差が大きくて、
大人にだって説明が難しい。
従軍とは何か?売春とは何か?公娼とは何か?
パンパンとは何か?キーセンとは何か?
女衒とは何か?人身売買とは何か?
性奴隷とは何か?花魁・吉原・花街は文化か?
戦前の貧困とはいかなるものか?
ありとあらゆることを説明できなければ、慰安婦を
説明したことにならない。
残念ながら、現在の自称保守の論客でも、それが
出来る者はいない。
ましてや中学生に誰が説明できる?
したがって、慰安婦に関しては、日本人の一般的な
良識としての判断をした方が良い。
売春に関わる知識を、中学生に教えていいわけがない。
PTAが阻止すべきである。
売春も文化とするか、悪とするかで、慰安婦に対する
評価が国ごとに違ってくる。
欧米では慰安婦はなぜ「性奴隷」という認識になるのか?
なぜ安倍首相は米国で「人身売買」と言ったのか?
そこを知らずに慰安婦論争をしたって意味はない。
『新戦争論1』を読んで、これを基礎知識として、
語るべきである。