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高森明勅
2015.4.5 06:00

天覧相撲

靖国神社の桜が満開。

春の例大祭(4月21〜23日)も近い。

先日、届いた靖国神社の社報(717号)には、
大相撲解説者の舞の海秀平さんが一文を寄せておられる。

それは、次のように締め括られていた。

いささか長文にわたる引用になるが、
印象深い文章なのでご容赦願いたい。

伝統を守るということでは、私がかねて切望していたことが
今年の1月に実現しました。

初場所の中日にあたる1月18日、
天皇皇后両陛下が大相撲を
観戦なされたのです。

両陛下の大相撲観戦は(大相撲の不祥事で中断して以来―引用者)
4年ぶりのことで、本当にありがたいことでした。

天覧試合は、通常の場所と違って華やかで、しかも、
厳かな雰囲気に包まれます。

両陛下が国技館に入場されるや暖かい拍手が沸き起こり、
その拍手がいつまでも鳴り止まない。

そして、御退席になられる際にも温かい拍手が起こる。

自然に皆さんが起立して、
両陛下に向かって満面の笑顔で
拍手を送るのです。

その光景を目の当たりにすると、見ている側も幸せな気分になり、
『日本って本当にいい国だなあ』と心底思います。

皇室と大相撲、五穀豊穣の祭り、そして英霊と靖国神社、
これらがすべて繋がって日本の伝統が形作られているのだ。

こうした日本の麗しい国柄こそ、
日本人が絶対に譲ってはならない
『芯』なのだ。

そうした思いを強く抱きつつ、私は今、
天皇皇后両陛下が
親しく靖国神社に御参拝される日が遠からず訪れ
ることを
心静かに念じているのです」と。

「華やかで、しかも、厳か」というのは、
その場の雰囲気を知った人ならではの表現だ。

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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