日銀が2年間で世の中に流通するカネの量を2倍に増やして、
物価上昇を2%にすると大風呂敷広げて始めた「異次元緩和」
から2年経った。
物価上昇の「期待値」で、消費や投資を促進できると政府は
言ってきたが、2年経ってみたら、全然そうはなっていない。
消費税増税の影響を除いたベースで見たら、消費者物価の
上昇率は0%だ。
円安で起こっている現在の物価上昇は、実質賃金が追い付か
ないので、悪性インフレにしかならない。
雇用は増えて、人手不足なのは当然で、非正規社員の方が
増えているからだ。
その上、年金資金の半分も株に注ぎ込みだしたから、将来
もう年金がもらえるかどうかわからない。
それならば節約と貯金をするしかないと国民が考えれば、
個人消費は増えるはずがない。
しかし日本は円安でどんどん貧乏国になっていく。
それは海外に行ってみたらわかる。
国内で貧乏に慣れた国民は気づかないのかもしれないが、
日本は貧乏になっている。