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小林よしのり
2015.4.1 04:50

宮台真司・東浩紀との共闘


昨日の朝日新聞の夕刊に、
『旧敵「政権批判」で共闘』という
記事が
載っていたので驚いた。

東浩紀のゲンロンカフェでの公開座談会で、
宮台真司とわしが
共闘したことが
記事になっている。
このイベントの反響はずいぶん大きいらしい。

圧倒的な権力を手中にした安倍政権は、
もはや国内に敵なし
の状態で、
メディアは懐柔されてしまった。

現在の国民のニヒリズムの「空気」の中では、
このような試み
をこれからやっていく必要が
あるだろう。

左翼が政権批判しても、もう当たり前のことで、
しかも言葉の
安易さが目立って、
人々に響かない。

わしが彼らとの座談会で楽しかったのは、
東も宮台も、
国の行方に対して、
「公」に対してのイライラが募っていると
感じたからだ。

その憂慮、その怒りこそが、まさに松下村塾に
集っていた志士
たちの「公憤」だろう。

彼らとは大東亜戦争に対する評価は、
わしと違うだろう。
だが、現在の「空気」に対する憤りは
共有できる。

幸いにも宮台真司は、師匠の小室直樹と同じ
「尊皇」のようだ。
だったら「尊米従夷」の安倍政権に
論理で戦う大義は共有して
いることになるのだ。

 朝日新聞記事


小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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