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小林よしのり
2015.3.17 04:47

アンジェリーナ・ジョリーの「アンブロークン」を見たい


アンジェリーナ・ジョリーの『アンブロークン』が旧日本軍の

捕虜虐待を描いた内容だとして、ネトウヨが「反日映画」と

決めつけ、ボイコット運動をやってるらしい。

上映反対運動に約1万人が賛同し、日本国内では上映の

見通しも立たないという。

 

見たくなければ、見に行かなきゃいいだけのことではないか?

自分以外の国民が映画に感化されて、自虐史観になるとでも

言うのか?

それなら上映されてから、具体的に批判するべきだろう。

 

韓国では、朴裕河の『帝国の慰安婦 植民地支配と記憶の闘い』

を事実上、出版禁止にした。

自国の誇りに都合の悪い表現は許さないのが、韓国人のレベル

の低さだ。

それは愛国心ではない。

弱虫の自己慰撫運動である。

 

日本も韓国と同じレベルで、都合の悪い表現を禁止していい

のだろうか?

わしは、それはみっともないと思う。

日本は表現の自由が認められる国だ。

 

アンジェリーナ・ジョリーの映画も、堂々と上映すればいい。

イデオロギーを抜きにして、映画としての質が高いなら、

反日映画でも、わしは評価する。

映画としての質が悪いなら、日本賛美映画でも、

わしは酷評する。

事実関係に関しては、映画の出来には関係なく、

正確に指摘して批判する。

なぜ、そのような態度がとれないのか?

ネトウヨが心が狭くて、馬鹿だからかもしれないが。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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