ゴー宣DOJO

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小林よしのり
2015.3.14 14:23日々の出来事

作画しながら考えること


朝からずっと絵を描いていて、しかもまだ下描きが終わらず、

くたくたになってきた。

明日はペン入れしたいが、今回のわしのペン入れの分量が

多すぎてしんどい。

なんでこんなに人物ばっかり出てくるのか?

 

1ページ大の風景画とか入れれば、自分の分量が減って、

スタッフが苦労するだけなのだが、前ページに人物が

出て来て、力いっぱい表情を変えるから、集中力と気迫が

必要で、くたびれてしまう。

 

松本零士の銀河鉄道999みたいに、宇宙空間のみを見開きで

どっかーんと描いたり、墨ベタの中に列車が走ってるだけ

みたいな、そういう絵を描いてみたい。

 

手抜きじゃなくて、明治の景色を1ページ大で緻密に描く

とか、そういうのはアリのはずなのに、ストーリーを先に

進めたくて、余裕のコマやページをなくしてしまう。

例えば、単行本でそういうページを描き足すというのもいい

かもしれない。

 

わしはどうしても18ページで存分に、濃厚に楽しませよう

としてしまう。

昔から一本の内容が濃すぎてしまうのだ。

でも今回の『大東亜論』も、すごい迫力だという自信は

あるのだけどね。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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