株価だけが上昇しているので、マスコミも冷や水をぶっかけ
たくないのだろうが、黒田総裁が経済財政諮問会議で、
「国債の大量発行のリスク」について5分間も
演説したという話は、放っておいていいのだろうか?
「ヨーロッパでは国債リスクがゼロというのはおかしい
という議論になってる。
今後、日本国債を持っていることがリスクになる」
「議論が本格化すれば、大量の国債を持つ日本の金融機関が
国債を手放し始める。
結果、国債が暴落し、金利が急上昇する」
この黒田総裁の発言は、自らが異次元の金融緩和として、
大量に国債を発行したにもかかわらず、トリクルダウンが
起こらないし、実質賃金が下がって、悪性インフレにしか
ならないことがわかり、不安になって、安倍首相に対して、
財政再建を重視してくれと直訴したようなものだ。
ピケティの格差論争も、黒田総裁に影響を与えたのだろう。
自信がなくなってきたのである。
自信がなくなってきたものだから、失敗したときに備えて、
「私は首相に直訴までした」というアリバイ工作をやって
いるのだ。
これはオフレコ発言としてされたためか、議事録からは
削除され、その後、箝口令まで敷かれている。
日本はギリシャとは違う、銀行が国債を手放したら、
日銀が買えばいいという理論が果たして成り立つのか?
タコの足を異次元に伸ばして、お前それタコじゃないよと
言われたら、自分で食いちぎって栄養にすればいいと
言ってるような違和感があるが、果たして大丈夫なのか?
銀行預金は価値がなくなりそうだし、不動産は暴落するに
決まってるし、そろそろドル預金に切り替えた方がいいの
だろうか?