ゴー宣DOJO

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笹幸恵
2015.1.27 07:17

読了しました

『新戦争論1』読了しました!

前半のイラク戦争からイスラム国の誕生に

至るまでは、タイムリー過ぎて怖い!!!

「いま何が起きているか」を知りたければ、

絶対に、絶対に、この本は必読です。

 

イラク戦争が起きたとき、私は

フリーライターになったばかりでした。

国際情勢も日本の歴史も何もかも

わかっておらず、ただ何となく

「アメリカについていけば間違いないのだろう」と

思っていました。

その漠然とした思いこみは、思考停止

以外の何ものでもない・・・。

十数年前の自分に張り手を食らわしたい。

いまは多少、日本の戦史を学び、

日本を外から見る機会もできました。

欧米列強が支配する帝国主義時代、

孤立していく日本、「悪」とされた日本、

そっち側にいる日本人の私としては、

アメリカの胡散臭さと傲慢さがよくわかります。

フセイン大統領もそんな思いを抱えながら、

孤立無援で戦っていたのでしょうか。

「イラク戦争は日米戦争に似たところがある」

という一文にハッとしました。

 

何が正義で何が悪か、

いや、そもそも絶対正義などあるのだろうか。

正義を振りかざすことより大事なことは、

価値観の違いを理解しようとする寛容さと知性ではないか。

間違っても、アメリカの胡散臭い正義を

鵜呑みにすることではありません。

そしてもっと大事なことは、「何を守るべきか」が

明確になっていることです。

自分のちっぽけなプライドか、

これまで先人たちが育んできた国柄か。

 

第二次世界大戦中、植民地化されるアジアの中で

独立を保ったのは、日本を除けばタイだけでした。

タイは連合国にも日本にものらりくらりと対応して、

妥協できるところは妥協しつつ、独立国であり続けました。

八方美人といえば、そのとおり。

あるいは、内外から日和見主義と文句の一つも

出たかもしれません。

でも私には、彼らが「守るべきは何か」を

わかっていたように思えてならないのです。

他のことは、どう思われようとすべて手段に過ぎません。

 

威勢がいいことは、信念があることと

同じではありません。

地に足ついた思考を経ていない「勢い」など、

虚勢にほかならないのです。

いえ、ふわっふわして、どこに飛んでいくか

わからないから、もっとタチが悪い。

飛んでいった先に何があるかも考えないから、

さらにさらにタチが悪い。

 

読みながらそんなことを考えました。

「これでもか、これでもか」とあらゆる角度から
私たち読者に覚悟を迫ってくる。
自分自身の弱さを、直視せざるを得なくなる。

そして・・・

最終章は圧巻でした。

「オレの日本が見えない」

その言葉に胸がつまりました。

兵士たちが望んだ日本の姿とは何なのか、

次回道場でじっくり考えたいと思います。

うぉーーーー

わくわくするぜ!

(突然ですが、心の叫び絵文字:笑顔


「『新戦争論1』と戦後70年」

平成27年2月8日(日)午後1時 から
『人事労務会館』 にて開催します。

「人事労務会館」
(住所:東京都品川区大崎2-4-3 )は、
JR山手線・埼京線・湘南新宿ライン・りんかい線
『大崎駅』北改札口 を出て左へ、
「西口」 側の左階段を降りて、徒歩3分です。

毎回、会場の場所が分からず迷われる方が、多くいらっしゃいます。

人事労務会館のHPにて、場所をよくご確認の上、ご来場下さい絵文字:重要
(HP掲載の、駅から会場までの地図を印刷し、持参されることをオススメします )

詳しくは、 “ こちら ” でどうぞ。

 

次回「ゴー宣道場」(28日開催)のテーマを

「『新戦争論1』と朝日新聞の慰安婦報道」としていたが、

変更しようと思う。

「『新戦争論1』と戦後70年」としたい。


朝日新聞の慰安婦報道もこの中に括って、

議論の俎上に載せる。

『新戦争論1』はまだ発売されてないから、
師範方が
ブログで書けない。

だが発売されたら、日本の戦争に関する議論では、

無視できないものになるので、テーマに入れる。

「朝日新聞の慰安婦報道」だが、
これも緻密な読み方
を強いられるから、
師範方がブログで書くのが億劫に
なるだろう。

そこで「戦後70」という大枠をテーマにすれば、

師範方も書けるはずだ。

天皇陛下が年頭に当たっての感想で、

この機会に満州事変に始まるこの戦争の歴史を十分に

学び、今後の日本のあり方を考えていくことが、

今、極めて大切なことだと思っています
と仰っている。


このメッセージを受け止めよう。

戦後70年をどう思うか?

何を日本人は考えるべきか?


大いに議論しよう。

読者諸君も何を議論したいか、意見を聞かせてほしい。

当日、道場の入場料は、お一人様1000円です。


参加ご希望の方は、このweb上の申し込みフォームから申し込み可能です
絵文字:重要絵文字:パソコン

上 ↑ のメニュー「道場参加申し込み」もしくは下 ↓ の申し込みフォームバナー(画像)
クリックして、申し込みページにお進み下さい絵文字:よろしくお願いします
入力必須項目にご記入の上、お申し込み下さい絵文字:重要絵文字:メール

お申し込み後、記入されたメールアドレス宛に「申し込み確認メール」が届きますので、
ご記入内容に間違いがないか、よくご確認下さい。

※「申し込み確認メール」が届かない方は、以下のような原因が考えられます。

・迷惑メール対策サービスを利用していて、「ゴー宣道場」からのメールが迷惑メールと判定されている
・着信拒否サービスを利用していて、「ゴー宣道場」からのメールが着信拒否の対象となっている
・ドメイン指定受信を利用していて、「gosen-dojo.com」のドメインが指定されていない
・セキュリティソフトやメールソフトで迷惑メール対策をしていて、 「ゴー宣道場」からのメールが迷惑メールと判定されている

reply@gosen-dojo.com」からのメールを受信できるよう再設定をお願い致します。

「申し込み確認メール」が届かない場合、当選メールも届かない可能性がありますので、
ご注意ください絵文字:重要


申し込み〆切後、当選された方にのみ「当選メール」を送らせて頂きます。

当選された方は、道場当日、
その「当選メール」をプリントアウトの上、会場までご持参下さい。

 道場参加申し込みフォーム

応募〆切 は 平成27年1/28(水) です。

当選通知の送付は、応募〆切後になりますので、しばらくお待ち下さい絵文字:よろしくお願いします

皆様からの多数のご応募、お待ちしております絵文字:重要絵文字:晴れ

笹幸恵

昭和49年、神奈川県生まれ。ジャーナリスト。大妻女子大学短期大学部卒業後、出版社の編集記者を経て、平成13年にフリーとなる。国内外の戦争遺跡巡りや、戦場となった地への慰霊巡拝などを続け、大東亜戦争をテーマにした記事や書籍を発表。現在は、戦友会である「全国ソロモン会」常任理事を務める。戦争経験者の講演会を中心とする近現代史研究会(PandA会)主宰。大妻女子大学非常勤講師。國學院大學大学院文学研究科博士前期課程修了(歴史学修士)。著書に『女ひとり玉砕の島を行く』(文藝春秋)、『「白紙召集」で散る-軍属たちのガダルカナル戦記』(新潮社)、『「日本男児」という生き方』(草思社)、『沖縄戦 二十四歳の大隊長』(学研パブリッシング)など。

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