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小林よしのり
2014.12.23 05:11

「代替案はない」=「この道しかない」


朝日新聞の経済気象台というコラムで、今回の総選挙を

「賢明に選択した有権者」と高評価している。

「代案なくアベノミクスを批判した民主党」と書いて

いるが、「経済成長」を絶対条件とするなら、

グローバリズムを肯定して、一部の大企業・富裕層を

肥やして、格差を拡大する新自由主義しか方法はない。

 

グローバリズムを否定して、内需主導のボトムアップ型に

すれば、賃金の低下を幾分抑えることはできるが、

「高度経済成長」の幻影はもはや捨てるしかないのが、

日本の現状なのだ。

 

覚醒剤的な金融緩和のみで、短期的な効果を狙う円安誘導

では、トリクルダウンはないし、株価バブルは必ず崩壊する。

 

野党に対して「代替案がない」と、紋切り型の批判を

言うより、執筆者が代案を出せと言いたい。

「代替案はない」という意見は、

「この道しかない」に直結するから、

結局、安倍政権支持なのだ。

朝日新聞がこういう意見を載せるのは、安倍晋三と夜会食

をして、すでに権力のポチになっているからだろう。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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