円安倒産が前年比2・7倍、ここ3か月連続で、過去最悪の
状態が続いているらしい。
日本の企業の99・7%が中小零細企業だというが、
円安コスト高を価格に反映できず、収益が出ない会社が続出。
来年からはさらに倒産件数が増えていくだろう。
一方、ホンダ会長は現在の円安が続けば、自動車生産の一部を
国内に回帰させる動きが出てくると言っているらしい。
自動車業界はアベノミクスとやらの為替差益で大儲けしてる
から、「どうせトリクルダウンはない」という批判の高まりを
警戒している。
そこで国内にもいよいよ「トリクルダウン」が始まりますよ
と、安倍政権の後押しをしているのだろう。
大企業は「法人税減税」という利益誘導を政権に期待している
だろうし。
それでも安倍政権と多国籍企業、そして株主富裕層の
悪魔の結託からは、「トリクルダウン」という「おこぼれ」は
絶対にないのである。
年収200万以下が給与者の4分の1になっているが、
貧困層が今後も増えていくから、結局、消費活動は
収縮する一方。
グローバリスムによる格差拡大が、経済成長を阻害する要因に
なるのは、ピケティもスティグリッツも分析している。