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小林よしのり
2014.10.10 03:22

馬鹿保守を騙す安倍の二枚舌の危うさ


Yahooニュースの下の方に慰安婦問題についての小浜逸郎の

論評が載っていた。

Voice」の巻頭言に書かれたものらしい。

小浜は、安倍政権が「まったく新しく慰安婦問題に関する

『安倍談話』を発表する」ことを勧めている。

河野談話は「慰安婦問題そのものが虚偽に基づいていたことが

判明したので意味がなくなりました」と言えばいいそうだ。

 

これをいきなり出すのは拙速なので、「まず順序として政府が

あらゆる外交ルートを通じてクマラスワミ報告などを撤回

させます。そしてこの問題に関する国際社会における信用が

ほぼ回復できたと見込めた時点で、きちんとした声明として

発信する。これが賢いやり方でしょう」などと全然賢くない

アドバイスをしている。

 

小浜逸郎もこの程度の馬鹿だったんだよな。

自称保守の「論壇ムラ」で飯を食ってると、こういう馬鹿一色

になってしまうのだ。

おそらく外交官はこのような楽観的な大馬鹿意見を鼻でせせら

笑っているだろう。

 

安倍晋三だってもうわかっているから、国内と国外で、

巧妙に二枚舌を使い分けている。

その二枚舌の運用も、外交官が教えたに違いない。

国内のコアな馬鹿信者を騙し騙し、政権を運営しなければ

ならない状態だが、この危うい大馬鹿ナショナリズムの利用も、

国内と国外の感覚があまりに開き過ぎて、破たんしたときは

とんでもない破局が待っているかもしれない。

外交官も実はまだ甘いとわしは思っている。

 

朝日新聞が愚劣ナショナリズムを恐れて、批判精神を委縮させて

しまったから、もう真実を伝える役割を果たせるのはわししか

いないようだ。

 

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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