ゴー宣DOJO

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小林よしのり
2014.9.11 14:50

報道ステーションの慰安婦検証が凄かった


朝日新聞社長が緊急会見をし、原発関連での「吉田調書」について

の記事を誤報だと認め、謝罪した。

慰安婦問題でも、第三者機関を作って、日韓関係や、世界に拡散

した経緯に、朝日新聞がどう影響を与えたかを検証するという。

これで読売・産経・自称保守&ネトウヨは、「水に落ちた犬を叩く

のを止めるだろうか?

これでも遅きに失したとバッシングを続けるなら、「謝罪」なんか

したって意味はないということだ。

 

さらに驚いたのは「報道ステーション」の慰安婦問題に関する

検証だった。

なんと1時間も使って、これだけ拡散した問題点を、まとめあげ、

聞くべき人物に取材し、そして的確に視聴者に伝えた。

わしは凄いなと思ったが、多分、自称保守&ネトウヨは、

「運動」でバッシングすることが、楽しいのだから、
「わかりたくない」ので、
「わからない」と思う。

 

西岡力が河野談話を見直して、強制連行がなかったと国際社会
に発信すれば、問題が解決すると、未だに思い込んでることが
驚く。
なんという楽観的な!

 

外務省の東郷和彦が、広義・狭義の説明をしても、アメリカ人には

侮蔑されるだけだったという体験を話したのは良かった。

櫻井よしこらが、アメリカで慰安婦に関する意見広告を出したのが、

実は大失敗だったということも、証言してほしかった。

 

そして意外だったのが、産経新聞の論説委員・黒田勝弘が

朝日新聞が報道しなくても慰安婦問題は勃発した」と証言した

ことだ。
そうかもしれない。

 

性奴隷」の認識を壊すのは、とんでもなく難しい。

欧米人どもが間違ってるのだが、捕鯨やイルカ漁を野蛮だとして、
認められ
ないのと同じように難しい。

「朝日新聞バッシング」で溜飲を下げてる場合ではないのだ。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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