ゴー宣DOJO

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高森明勅
2014.8.11 12:56

8月日記抄

8月1日。

神社本庁で「政教関係を正す会」(大原康男会長)の
役員会・総会・研究会。

役員会で急遽、総会と研究会の座長をやることに。

私は前回も、座長を拝命。

しかし、座長をやる予定だった役員がやむを得ない用事で欠席したため。

それにしても、恐らく事務局の手落ちだろうが、
当日急に依頼されるのは
頂けない。

研究会では、日本大学法学部教授・百地章氏の
「靖国参拝訴訟と霊璽簿訴訟」

國學院大學神道文化学部准教授・藤本頼生氏の
「司法試験・
公務員試験参考書にみる政教問題」の発表があった。

後者は、司法試験や公務員試験などの参考書に、
憲法上の「政教分離」
原則がどのように扱われているか、
その実情をレポートしたもの。

教職課程の教養科目「憲法」の教科書、坂田仰・田中洋『
日本国憲法』
には、こんな記述があるという。

学校教育における政教分離を処理するために二重の基準を
導入すべ
きである」

「神道に対しては厳格な分離で、他の宗教には緩やかな分離で臨む」と。

呆れ果てた教科書だ。

3日。

代官山のレストランでゴー宣道場の打ち合わせ。

小生は懸念を正直に述べた。

「当日、議論が拡散してとてつもない失敗に終わる可能性もある」と。

6日。

名古屋大学で出張講義。

テーマは「日本の魅力とその背景」

5、60人の受講生のほとんどが女子学生だった。

7日。

新宿のホテルで、ドワンゴ
のプロデューサーと8月15日の件で
打ち合わせ。

その後、
日本橋のTohoシネマズで長男とその女性の友人と一緒に
GODZILLA ゴジラ」を観た(2回目)。

9日。

高森稽古照今塾。

恒例のビブリオバトル後、CDで玉音放送を拝聴し、やや掘り下げて解説。

それだけで2時間超過。

終了後、受講生数人と神保町の居酒屋で懇談。

10日。

ゴー宣道場。

悪天候の中、ほとんど空席なし。

最前列に、徳島から参加されたお母さん、
それに中1の女の子と小4の男の子。

第1部の終わり頃、横浜での仕事を済ませた長男と女性の友人が
最後列に加わる。

手前味噌ながら、
なかなか充実した面白い回になったのではないか。

少なくとも、心配していた「失敗」ではなかった。

「児童ポルノ」禁止法を巡る議論は、私なりに勉強させて貰った。

終了後の師範懇談会では、次回の道場に向けた話題で盛り上がる。

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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