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小林よしのり
2014.6.20 03:11

セクハラ野次議員を特定せよ!


東京都議会でのセクハラ野次を曖昧にしてはいけない。

晩婚化対策について質問した女性都議に対して、

自分が早く結婚しろ」「子供は産めないのか」などと

いう野次が自民党議員から浴びせられたという。

驚くべきことに、この野次のあと、議場に笑い声が

広まったというから、政治家の女性蔑視感覚は

人並み外れている。

 

いや、フェミニズムの知識人が言うように、

実際のところ、まだまだ日本社会は男尊女卑の野蛮な

段階なのかもしれない。

わし自身が九州出身で、女性に甘やかされて育ち、

男性優位の感覚を植え付けられて育ったと思う。

だから、わしの中に男尊女卑が残っているだろう

ことは否定しない。

 

だが同時に、女性を「性別」そのもので傷つけたり、

差別したりしてはいけないという良識も、

身につけてきたと思う。

 

女性には優しくしなければならないという感覚は、

マチョイズムからいっても、持っていなければ

恥だと思う。

 

それにしても、この女性蔑視発言をした議員の名前が

全然出てこないのが奇妙だ。

卑怯者が自ら名乗ることもできず、自民党議員らも、

発言者を特定せず、かくまっているのだから、

自民党議員全部が卑怯者の集団だと言える。

 

発言者は特定すべきである。

顔と名前を発表すべきである。

「女性の社会進出」なんて言ってるが、単に少子化で

不足する労働人口を穴埋めして、税金が取れる人数を

増やしたいだけ。

自民党議員の中から、男尊女卑は消えていない。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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