最近しばしば「ネット右翼を生み出したのは小林よしのり
ではないか」という批判を受ける。
昨日の宮台真司氏とのラジオ番組でも聴取者からそういう
質問が寄せられた。
実はわしは、この質問・批判が出るたびに、
内心ほくそ笑んでいる。
次の作品の動機の補強になるからだ。
一冊の描き下ろしを完成まで持っていくためには、
動機や情念を持続させねばならない。
今現在の誤解や忌々しさを、一冊の書物にして爆発させるのだ。
7月発売の『保守も知らない靖国神社』(KKベスト新書)も
そうした書物である。
そして今から、左翼の言う「ネット右翼の生みの親」として
描き下ろすのは漫画作品だ。
巴里旅行記もそれに収めるが、写真をふんだんに使い、
楽しさと共に、深い洞察を込めた一本になるだろう。
大作になるので、いつかカンヅメすべきかもしれない。