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高森明勅
2014.5.10 12:36

『SAPIO』6月号の「移民」特集は必読!

『SAPIO』6月号が「移民と在日外国人」の特集をしている。

私は4月26日に
「安倍政権の『毎年移民20万人受け入れ策』
検討は危険」
というブログを書いた。

安倍政権が進めようとしている移民政策の方向性は、
極めて危ない。

にも拘らず、一般にその深刻な問題性が看過されている。

メディアも信じがたいほど鈍感。

と感じていた矢先、『SAPIO』がこのタイミングでやってくれた。

賛否それぞれの論者を登場させ、
編集部の独自記事もふんだんに盛り込み、

多様な論点を掘り下げている。

これぞジャーナリズムの真骨頂だろう。

安倍政権のやり方はおかしいし、移民には弊害も多い。

しかし、人口減少と国力衰退への対応として、
戦略的な移民の受け入れは避けられない”というのが
編集部の基本的なスタンスのようだ。

私は、必ずしもこの立場を全面的に支持する訳ではない。

しかし、そうしたことに関わりなく、
各方面に目配りの効いた今回の特集は、広く読まれるべきだ。

移民推進派であれ、反対派であれ、
考えがまとまってない人であれ、
そもそも移民問題って何?
という人であれ、ぜひ読んで欲しい。

そして、自分で考えて欲しい。

それにしても、特集の冒頭に出てくる移民推進派の
財務省出身者の論が、
余りにも杜撰なのには呆れた。

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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