ゴー宣DOJO

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小林よしのり
2014.4.27 06:20

AKB48「不文律」を守る王道

AKB48の「恋愛禁止条例」についての評論を、
わしの個人サイトで連載し続けてきた。
タダでこんなことやってるのは、スキャンダルが
「スルー」されるようになったことで、ファンの
欲求不満が暴走して、それがメンバーに向かう
ことが不健全だと思うからだ。
スキャンダルを起こしたメンバーの親も心配だろうし、
全メンバーの親御さんだって心配だろう。

この事態をどのように考えるべきかを言葉で
整理してみせることは、ファンのモヤモヤした
不満を解消することに繋がる。
少なくとも国語力のあるAKBファンはいるはずで、
思考能力があるからこそ、困惑するのだから、
そういう賢い者たちに提示したい。

明日、この連載の最終回を発表するが、
指原莉乃や松村香織のようなバラエティー向けの
キャラがいても、わしの結論は変わらない。
それは指原や松村が、AKB「なのに」とか、
アイドル「なのに」という、アイドルの絶対的な価値
を相対化して面白がられているキャラだからだ。

本物のお笑いなら吉本興業に入って、
修行した方がいい。
お笑いタレントには、恋愛禁止もないし、むしろ
世俗的な経験を積んだ方が芸の肥やしになる。
指原や松村をアイドル「なのに」キャラで
相対的に成立させているのは、実は恋愛禁止の
「不文律」を守る王道アイドルたちである。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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