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小林よしのり
2014.4.9 07:33日々の出来事

小保方さんはガリレオか?


小保方さんの記者会見を見たが、少し頬がこけて痩せていて、

その分さらに美人になっていたので見惚れてしまった。

専門家じゃないから、雑誌からコメントを求められても、

この件については断っている。

わしは小保方さんについては野次馬でしかない。

美人だから野次馬になってるだけで、論文の不備は自分で

認めて謝罪してるからいいじゃないかと思ってしまう。

 

第三者にわかるように書く論文には興味がなかったんだろう。

ただひたすら実験が好きだったのだろう。

独学でなければ発見できなかったのがSTAP細胞かもしれない。

そもそも論文に名を連ねた共同執筆者だって責任があるだろう。

そんな未熟な論文は駄目と言わなかったのだから。

しかもネイチャーが載せたことにも責任があるじゃないか。

 

小保方さんの会見は見事だった。

組織人と個人という立場の葛藤がありながら、冷静に

落ち着いて語っていて、関係者の悪口を絶対に言わなかった。

この点に関しては、小保方さん一人に責任を押し付けて、

トカゲの尻尾切りをしようとした理化学研究所の方がずるい。

 

STAP細胞を200回以上も作ったと明言したのだから、

嘘であれが言えるのだろうか?

外出もできず、研究もさせてもらえない状態では、

もっと明確に証明する論文を書くことも出来ない。

 

ネットで生中継しろなんて言ってる奴もいるが、

そんなことは無理だろう。

理化学研究所の許可を取り、スタッフの協力も得、

実験室にネットの機材を持ち込み、何十時間も張り付いて、

完成したときに顕微鏡でしか見れないものを

撮影しなければならないし、それが不正のないことを

証明する科学者にも立ち合ってもらわなければならない。

ユリゲラーの真偽を証明する実験じゃないんだから、

現実的に無理だ。

 

まるでガリレオ・ガリレイみたいに、地動説を唱えたら、

今までの権威から処刑されてしまったという結末には

ならないでほしい。

STAP細胞の再現を第三者にもできるように、

小保方さんがもう一度、研究室に戻って、

レシピとやらを公表できるようになればいいのだが。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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