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小林よしのり
2014.4.8 04:30

集団的自衛権の前に自主防衛


やっと『小林よしのりライジング』のわしの仕事は

終わった。

秘書みなぼんは、今必死で作業をしている。

 

読者から、わしがかつて集団的自衛権を容認すべきと

書いてたことがあると指摘があった。

あれは確か米国がアフガンへの対テロ戦争を開始し、

日本がインド洋に海自の補給艦を派遣したときだろう。

個別的自衛権で米国の対テロ戦争の片棒を担ぐのは

無理があるから、集団的自衛権を認めるしかないと

書いたのだと思う。

 

だが、その場合は日本独自の大義を掲げて、

米国をサポートするしかないと書いたはずだ。

「対テロ戦争」を掲げた米国と一体に見られるのは

日本にとって危険である。

 

そもそもカナダやドイツは米国の同盟国なのに、

イラク戦争には反対している。

日本はそれが出来ないということが、

アフガン・イラク戦争でわかった。

 

自主防衛の構えがない日本にとって、集団的自衛権の

容認は、米国と一体化することでしかない。

この件に関しては今日配信の「ライジング」で

詳しく書いている。

 

しばしば、昔と言うことが違うとか、細かい揚げ足を

取る者がいるが、わしがかつて書いてたことから、

考えが変わった部分もある。

それは、こう考えるようになったからと説明できる。

あるいは、過去に書いた意味合いは、その時点での

意味があり、実は根本が変わってないという部分もある。

「自主防衛」は変わってない主張だ。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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