もう1件
「ネットでシッター」事件に対して
小林よしのりライジングに寄せられた
ご意見を紹介します!
東京23区内在住のシングルマザーです。
私は普段、あまり報道を見聞きしないため、
この度の事件のことについて詳しくは知らなかったので、
今号のゴー宣を読んで一番驚いたのは、
このお母さんは以前にもネットにより
シッターを利用したことがあり、
その際シッターによる子供への暴力という、
これ以上ない代償を払っておきながら、
その後も同じような手順でシッターの手配を
しているということでした。
ネットへの警戒心どころか、
人として生きるための最低限の防衛本能が
欠如しているとしか思えません。
当然ですが、一番悪いのは子供を殺めた男です。
でも、そういう極悪人に、無意識にも、
自ら近寄っていってしまい、
おこるべくしておこってしまった事件、
というような気がしてなりません。
そんなえらそうに言っている私も、仕事もなく、
子供を預けるところもない状態で出産しましたので
(今は中小企業の正社員で、子供は小学生)、
私も親になる資格がない状態で親になった
と言われてしまうひとりなのかもしれません。
私は、この度の被害にあったお子さんの
お母さんよりだいぶ上の世代ですが、
親戚付き合い、及び共同体には
自ら入らないようにしているというか、
拒絶しているところがあるような人間ですので、
今号のゴー宣、コメントには
耳が痛いところが多々あります。
そんなダメ母な私ですが、
たまたまというか偶然というか、
幸運が重なっているだけなのか、
(今のところですが)子供は健やかに成長しています。
私も子供が小さい頃、近所の人含めた知人友人どころか、
子供を預けられるような身内もいなかったので、
そのような状況でどこを頼ったかというと、行政でした。
途方に暮れていましたから、まだ離乳食の終わっていない
子供をベビーカーに乗せて、ことあるごとに役所へ通いました。
お役所というのは向こうからは何もしてくれませんが、
こちらが行けば親身になっていろいろ教えてくれて、
助けてくれます。
私は年齢による経験上それを知っていましたから、
この度のお母さんと私に違いがあるとしたら、
これを知っているか否か、ということもあるのではないかと。
なぜそう思ったかというと、
このお母さんが住んでいるのは横浜市とのことですが、
横浜市は待機児童0を声高に謳っている自治体です。
待機児童0にからくりがあるのか、
この女性が知らなかったのかは定かではありませんが、
役所に足を運ばせて、困窮を訴えていれば、
少しかもしれないけれど状況は
違ったのではないかと思ったのです。
私の子供が小さかった数年前も保育園は少なく、
待機児童が多かったですが、
それでもどうしたら保育園に入れるかということや、
自治体が仲介するシッター制度、
同じく、子供が病気でも預かってくれる
病児保育室の存在、その利用の仕方などは
全て役所で教えてもらいました。
あとはやはり世代の違いもあるのでしょうか。
今でこそ私もネットをよく利用しますが、
ネットにはここから先は信用できないという
感覚的な線引きがあります。
(ネットバンクというのも、いまだに信用できず使えません・・・)
今や、ネットでしか繋がったことがない人を
友達と思ったり(酷いと恋人の場合もあるとか!)
する人が普通にいる時代です。
このお母さんは22歳とのことですが、
今の子供達はさらに、おぎゃあと生まれたときから
当たり前にネットがある環境で育っているので、
彼らが親になるような年齢のときは、
どういう感覚になっているのでしょうか。
どうか今の大人たちを反面教師にしてほしい、
と願うばかりです。