ゴー宣DOJO

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小林よしのり
2014.2.27 05:07

宇野氏の「民主化」信仰には同意しない

宇野常寛氏は個人的にはいい人なのだが、民主主義を信奉
し過ぎていることに難がある。
AKBの「大組閣」のときまで、「民主化すべきだ」と言っていたが、
シロウトに過ぎないファンの好み通りの運営などやれるわけがない。
すぐ破綻することは間違いない!

ファンは「私人性」しかなく、AKB全体を運営していく「公人性」がない。
わしもファンの一人として「私人性」で納得できないことは多い。
だからブログで運営に不満を表明するが、
同時に「公人性」の面から仕方がないのだろうと納得する。

24時間AKBのことしか考えてない秋元康や運営は、ファンの
知らない実情を考慮してるのだろうし、メンバーもファンも
最後は信頼するしかないのだ。
あれだけの人数がいて、さらに下から入ってくるメンバーが
いるのだから、今後はもっと新陳代謝が速くなるだろう。
それをメンバーもファンも覚悟する必要がある。

「民主化アイドルグループ」が可能なら、濱野氏とやってみればいい。
わしは濱野氏が地下アイドルに嵌って、とうとう自分で作ると
言い出したから、もう見放した。
才能もないクソシロウトの分際で何をのぼせてるのか?

民主化、民主化と言うなら、宇野氏も濱野と一緒に、
運営である自分たちを「無」にして、ファンの「私欲」のみで
構成されるアイドルグループを作ってみればいい。
「プロ」と「シロウト」の差は、歴然とあることがわかるだろう。

都知事選で宇野氏は、ある候補に協力し、ネットで公約を募集
したらしい。
馬鹿馬鹿しい。候補者は誰でもいいことになる。

「ネット民主主義」の危険性は、極右の田母神が意外に票を集めた
ことで十分わかるはずだ。
田母神という極右候補者がいなかったら、宇野氏の擁立した
候補者がネット右翼の政策を実行しなければならなかった。
いいかげん民主主義がナチスを生んだ歴史の事実を考慮して、
「民主化サイコ―」の思想を捨てたらどうなの?

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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