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小林よしのり
2014.2.4 06:15皇統問題

八木秀次の卑怯さ

田中卓先生の新書を読むと「尊皇」を騙るニセモノを、
実にクールに容赦なく暴いている。
『愛子さまが将来の天皇陛下ではいけませんか』
の中で、全員、完全に論破されているが、
八木秀次の言動の悪質さには本当に呆れる。

しかも八木という人間は、悪質なのに幼稚で、
自分の首を絞めるミスをぽろぽろやってしまうのだ。
そういう意味では、頓馬というか、かなり頭が悪い。

秋篠宮妃殿下の御懐妊のあとに、八木は「アエラ」で、
「最近、尊皇心の強い人に出会うと、皇太子ご一家3人が
そろって皇籍を離脱したらいいという意見を聞く。」

と平然と失礼な意見を紹介する。

「東宮そのものをなくして、皇位継承の中心的存在を
秋篠宮家にした上で、旧宮家の皇籍を復活させ、
縁談を進めればいい」
などと、尊皇心の強い人が
言っているそうだ。
もちろん八木自身の本心なのだが、
人の弁にするところが実に小者で、小ずるい。

ところが八木くん、とうとう耐えきれずに
自分の考えを言ってしまうのだ。
「やはり、雅子さまを皇位継承とは
無関係の立場にしたらいい。」

ここまではっきり言っちゃってるが、この男、いずれ
必ず皇太子殿下が天皇に即位される日が来るのに、
そして当然、雅子妃殿下が皇后になられるのに、
一体その時代を、どんな顔して生きていくのだろう?

そして「文芸春秋」に保坂正康のインチキ論文、
「秋篠宮が天皇になる日」という記事が載ったとき、
それを読んだマヌケな八木が「週刊新潮」で
こうコメントしたのである。
「タイトルを見て、皇太子さまの廃嫡や皇位継承順位の
変更、・・・などが書かれているのかと期待したのに・・・」

なんという幼稚な奴か!
くやしがっている!
皇太子殿下が退位するかと思って、わくわく期待して
読んだら、違っていたので、失望してしまったのだ。
その悔しさを思わずつぶやいている。
なんて不敬な奴なんだ!

こういう奴が、今、安倍政権のふところに潜り込んで、
安倍やその周辺の議員を騙してるのだろう。
まったく憲法を改正するなら、不敬罪を設けた方がいい!

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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