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小林よしのり
2014.1.27 03:41震災・原発問題

佐伯ら保守も堕落したもんだ

産経新聞で佐伯啓思氏が「原発問題 争点にならず」
という文章を書いている。
この人も産経知識人の一角に収まってしまって、
安倍政権の広報官に成り下がってしまい、
まことに寂しい限りだ。
親分の西部邁が原発大好きだから、
しょうがないのだろう。

東京都は電力の最大消費地であり、
東京電力の大株主でもある。
東北の民は東京都民の犠牲になっているとも
考えられるので、原発問題には責任がある。
都民には当事者意識が必要なのだ。

原発は国の安全保障の問題だから、地方は
関係ないという、国と地方の完全分断は間違っている。

沖縄の基地問題でも、国の安全保障の問題だから、
沖縄県民は関係ない、名護市民は関係ないとするのは、
完全に間違っている。
沖縄がカネの問題ではない、自衛隊でいい、
自主防衛でいいと言えば、国は無視できないのだ。

同様に東京都民が国の資本主義の質を変える
選択をすることだってあり得る。

相変わらず佐伯氏は、脱原発で東京をもっと暗くし、
ヨーロッパに倣うなら、生活水準も落とすならと
言っているが、もはやバカとしか言いようがない。

現在、日本は原発ゼロであり、
高度経済成長期も原発ゼロだったのに、
今さらなんで脱原発が江戸時代に戻るのか?

保守も産経世間に懐柔され、原発利権に
絡め取られたら、
思考停止の果てに倫理が欠落してしまう。

原発をなくした方が日本はより質の高い資本主義を
達成できるというのが、小泉純一郎の主張だろうし、
それは正論なのである。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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