今回の衆議院選挙で、
原発の維持や推進を唱えた政党はどこか。
12の政党の中で、
そうした主張を掲げたところは、皆無だった。
自民党だけは曖昧戦略。
それ以外は全て、多少の温度差はあっても、
原発(依存)から抜け出す方向性を打ち出した。
で、投票結果はどうだったか。
投票者のうち自民党比例区への投票は
わずか27、62%に過ぎない。
小選挙区でも43、01%だった。
ということは、小選挙区でも約57%、
比例区では4分の3近くの投票者が、
脱原発に支持を与えたことになる。
小選挙区に、脱原発を掲げる各政党が候補者を乱立させた為、
結果的に議席獲得の点で、
自民党に有利に働いたに過ぎない。
しかも、自民党への投票者の場合も、
公約自体が原発への姿勢を鮮明にしたものではなかったから、
全て原発維持や推進への支持と見る訳には、
もちろんいかない。
であれば、今回の選挙で示された民意は、
どう読み解くべきか。
やはり、大勢として脱原発に向かうものだった、
と言えるだろう。
議席数に惑わされて、投票行動の実態を見誤ってはならない。
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