私はゴー宣道場に関わるようになって「保守」の価値を一瞬分かったような気になり、しかし今は何も知らなかった以前以上に絶望しています。
どちらかというとリベラルな人間であった私は、「保守」と「保身」の区別もつかないところがありましたが、小林さんを通して私心を超えた保守思想の価値を理解しました、
国民との信頼を基本にした、長い時間の思考に耐える政治の営みを「伝統」と呼ぶならば、それを守るのが「保守」なのだと。
しかし所謂「保守」論壇にも、現実の政治にも、そのような「保守」の担い手だと・・・・・少なくとも両手放しで思えるような人間が、どれほどいるのでしょうか。
「国のことを本気で思う政治家がいればなあ」という、『脱原発論』の最終ページに出てくる言葉。
それはつまり、「国のことを本気で思う政治家」は「いない」か「いるかどうか今のところわからない」ということだと思います。
「保守」などというものはまぼろしだったのでしょうか。
エネルギー確保のための単なる手段でしかない原子力を絶対視し。未来に残す国土が損なわれることをよしとする考えが、保守思想といえるでしょうか。
今度事故が起きたら又何十万という人が故郷を捨てなくてはならなくなるということを考えず、「いますぐ脱原発は難しい」と、自明の現実のように言うのが「保守」だとしたら、それは、かつて私が混同していた言葉・・・・・・つまり身の回りの「空気」の中で浮かないようにする「保身」でしかないではありませんか。
「公共のためにならない企業など、潰れてもいい」とは決して思わず、既得権益を守ることしか考えていないのだとするなら、それこそまさに「保身」でしかないのでは?
一企業である電力会社の経営だけを気にすることのどこが保守なのか。
そして原発にせよ、米軍基地にせよ、一番苦労や危険を引き受けている現地の人達に「金のためだろう」とうそぶく。
トンデモ科学としかいえない放射能無害論にすがりつきながら、自分は決してそこに住もうとはしない。
「保身」を越えた保守思想は、従来「保守」だと思われていた勢力ではないところから、出てくるしかないのかもしれません。
次回ゴー宣道場拡大版『倫理と成長の脱原発』は既成の論壇を超えた議論の場、その生成の第一歩となるかどうか。
いや、しましょう。
参加者である皆さん一人一人とともに!
いまこの国難をどうしたらいいか、一緒に考えましょう!
…………………………………………………………………
9月16日(日)の
「拡大版ゴー宣道場」は
世田谷区等々力の
玉川区民会館ホールにて
正午から開催します!
入場料は、お一人900円です。
拡大版「ゴー宣道場」は、
このHP上からの応募も可能です!
「参加申込」のバナーをクリックして頂き、
参加申し込みフォームからご応募下さい
もちろん引き続き、ハガキでのご応募も受付けています
往復はがきに、『拡大版ゴー宣道場参加希望』と明記、
さらに、
1. 氏名(同伴者がいる場合はその方の氏名と続柄・関係など)
2. 住所
3. 電話番号
4. 年齢
5. 職業(学生の方は学校名)
6. 募集を知った媒体
7. 応募の理由と道場への期待
返信はがきの宛名には、ご自分の氏名・住所をご記入の上、
〒152-8799
東京都目黒区目黒本町1-15-16 目黒郵便局・局留め
『ゴー宣道場』代表・小林よしのり、担当・岸端
まで、お送り下さい。
応募〆切は、申し込みフォーム、往復ハガキ共に
平成24年9/3(月)必着。
ネット、ハガキ共に、
当選された方にのみ当選通知を送らせて頂きます
当選通知の送付は、応募〆切後になりますので、しばらくお待ち下さい
皆様からの多数のご応募、お待ちしております