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トッキー
2012.6.21 12:54震災・原発問題

マダム・ミスリードは福島の子供に責任持てるのか?

今週の「週刊新潮」(6.28号)の
連載コラム『日本ルネッサンス』で、
マダム・ミスリード櫻井よしこが
怖ろしいことを書いていました

櫻井よしこは、
「福島でガンは増えない」と断言する
中川恵一東大准教授
福島県郡山市で講演会を開き、
小中学生の子を持つ
親180人の参加者に、
「普通に暮らすのが最善」と
アドバイスしてきたそうです。

コラムで櫻井は広島、長崎や
チェルノブイリの調査結果を
生かすべきだと唱えるのですが、
そこでこんなことを言ってます。

広島、長崎、さらにチェルノブイリの知見から
判断すれば、日本政府が行っている
年間1ミリSV以上の汚染場所の除染は
無意味だということになる。

そして郡山の講演会で中川は
大人は年間10~20ミリSV以下、
子供は10ミリSV以下なら
心配しなくてもよい
と発言したそうです。

櫻井よしこは
チェルノブイリの

何の「知見」を
見たのでしょうか!?

チェルノブイリ事故を受け、

ロシアで制定された
「チェルノブイリ法」では、

年間1ミリ以上、
5ミリシーベルト未満
の区域は
「移住権利ゾーン」
となっており、

被災者は支援を得て
汚染地域で暮らすのか、
非汚染地域へ移住するかを
選ぶことができます。

この地域では国家の負担による
健康診断や薬剤の無償提供、
年金の割増しなどの
社会的な保護を受けられ、

移住を選んだ場合でも、
国は住民が失うことになる
家屋などの財産について、
現物または金銭での補償をする
ことになっています。

そして、
年間5ミリシーベルト以上
の区域は
「移住義務ゾーン」
となっていて、
人が住めない、
移住しなければならない
区域なのです。

「チェルノブイリの知見を生かす」
というのなら
「チェルノブイリ法」を
念頭に
置くべきで、そう考えれば
櫻井よしこの言う
「年間1ミリSV以上を除染
という基準は無意味」も、
中川恵一の言う
「子供でも年間10ミリSV
以下なら心配ない」も
デタラメです。

「チェルノブイリ法」を適用すれば、
郡山市の至る所に
「移住義務ゾーン」が
できてしまうというのが現状です。

それを櫻井は
子供が住んでも安全だと、
現地の親に言ったのです。

ますますもって、
薬害エイズ事件の
安部英と同じことを
やったことになります。

その昔、櫻井よしこは
TVカメラを引き連れて
安部英の自宅へ突撃取材を敢行、
出勤する安部英を駅まで延々つけまわし、
「責任はお感じにならないのですか?」
と質問し続けました。

その頃はまだ
個人情報保護がうるさくなく、
背後の景色にボカシも入れられず、
電柱の住所表示まで写っていて、
安部英の住所が丸わかりという、
今では信じられないようなことを
やっていたのですが、

もしも福島の子供に
何かあった場合、

私は櫻井よしこに
同じことをしてやりたい! 
と思ってしまいます。
トッキー

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