政府が大飯原発再稼働
を決定した翌日・6月17日の
産経新聞は、大はしゃぎでした。
なにしろ、ぶち抜き社説のタイトルが
「安定供給で国民生活守れ」
今も12万人を超える
福島県民が避難生活を
余儀なくされていることなど、
全く眼中にありません。
産経新聞にとっては、
福島県民の生活は、
守るべき「国民生活」には
含まれないようです。
産経新聞など自称保守は
「弱肉強食主義」です。
「弱者」に転落したら、
たちまち切り捨てです。
全国紙で
最も弱小の産経が
「弱肉強食主義」。
そんな産経を支持するのが、
どっからどう見ても
弱者の「B層」。
弱者の「B層」。
世の中って不思議です。
「弱者は切り捨てだ!」
という態度を見せれば、
自分が強くなったような
気分にでもなれるのでしょうか?
救いようのない人って、
いるものですねェ…
昨日のNHK「クローズアップ現代」には、
細野豪志原発事故担当相が出演、
再稼働について申し開きしてましたが、
慇懃に話そうとするあまり、
「被曝をしていただいた」
と、とんでもない敬語(?)まで
繰り出していました。
そこで細野は安全対策について
「課題があるのは事実です。
しかし、今の段階でやれることは、
国もやっているし、
地元の福井県もやって
いただいていると思っています」
と発言しました。
ある意味、正直です。
この発言は、裏を返せば
「今の段階でできないことは、
危険でも放置してます」
と言っているのと同じです。
実際、大飯原発では
災害時の対策拠点である
「免震重要棟」の建設と、
ベントのフィルター取り付けが
なんと3年後。
津波対策の防波堤かさ上げが
来年度の予定だそうで、
地元の避難計画も確立していません。
これらの対策が完了する前に
重大事故が起きた場合のセリフも
もう用意されてますね。
「あの段階でやれることは
すべてやっていた」と。
細野は、政府の方針として
「脱原発依存」は維持されて
いるかのような説明をして、
番組の最後に
「これがラスト・チャンスです」
と言いました。
当然、「脱原発」への
ラスト・チャンスなのかと思ったら、
続けて言ったことが、
「ここで原子力に対する信頼を
取り戻せないと、
日本の原子力は終わります」
呆れかえりました。
一刻も早く、
終わらせたいんだよ、
原子力なんか!!
語るに落ちるというか・・・
すっかり電力会社に洗脳されて、
「脱原発」など考えられなくなっているのが
丸見えになっています。
6月19日の産経社説は、
原発が「安価で安定的」だの、
「原発利用はエネルギーの安全保障」だの、
原発が動かなければ「産業空洞化が加速」
だの、あらゆる嘘八百を並べ立て、
政権に「脱原発依存」の撤回を迫っています。
『脱原発論』を
早く完成させて、
亡国言論をすべて
粉砕しなければなりません!!
「SAPIO」の連載による発表は、
現在発売中の号で終了です。
現在よしりん企画では
描き下ろしと、既発表分の加筆、
再編集作業に全力を挙げています。
決定版を出します!!