ここのところ連続して書いている
「B層」について、今回は
改めて基礎的なことを
語っておこうと思います。
先にも説明したとおり、
「B層」とは
郵政民営化の広報企画を
担当した広告会社が
その戦略の企画書で
作った概念です。
新ゴーマニズム宣言第15巻『中流絶滅』より
タテ軸に「IQ」の「High」と「Low」、
ヨコ軸に「構造改革」に対する
「POSITIVE」と「NEGATIVE」を置き、
「A層」は、「IQ」が高く「構造改革」に肯定的。
勝ち組企業、大学教授、
マスメディア(TV)、都市部ホワイトカラー。
ただし過去の道路公団民営化等の結果から、
批判的立場も形成している
(先日のブログでは、この説明が
不十分でしたので、訂正します)
「B層」は、「IQ」が低く「構造改革」に肯定的。
小泉内閣支持基盤。
主婦層&子供を中心、シルバー層
具体的なことはわからないが、
小泉総理のキャラクターを支持する層
とした上で、
「B層にフォーカスした、
徹底したラーニングプロモーションが
必要と考える」
と書いており、
と書いており、
実際この層に向け、小泉は
徹底して主張を単純化させた
「ワン・ワード・ポリティクス」の手法を使い、
大成功を収めたというわけです。
なお、企画書では
「IQ」が高く「構造改革」に否定的
構造改革抵抗守旧派 を
「C層」としていますが、
「IQ」が低く「構造改革」に否定的
既に(失業等の痛みにより)、
構造改革に恐怖を覚えている層
には、なぜか名称が
つけられていません。
この層は、眼中にも
なかったということでしょうか?
便宜上、これは「D層」としておきます。
この広告会社は、あくまでも
主婦と子供を中心に、
老人層を加えたものを
老人層を加えたものを
「B層」としていたようですが、
実際にはそれよりも
都市部の若者層、
ニートやフリーターたちが大挙して
小泉構造改革に賛成し、
郵政選挙圧勝の原動力となりました。
当の広告会社も
想定していなかった、
新たな「B層」の誕生です。
その結果、構造改革によって
格差社会が到来。
「B層」の若者は、下層階級に
追いやられていきました。
不思議なのは、彼らが決して
「D層」には移行せず、
依然として「B層」に留まって、
小泉の代わりに
橋下やら石原やらに喝采を送り、
橋下やら石原やらに喝采を送り、
さらなる「改革」やら「維新」やらに
賛成し続けているということです。
ここに、今の「B層」の問題点があります。
考えられることの一つとしては、
いくら「下層階級」に落ちたといっても、
まだ現状では親に寄生したりして
そこそこ生活できるので、
それほどの「痛み」を感じていない
のかもしれません。
そしてもう一つ考えられること、
実はこれが大問題なのですが、
「D層」に移るには、
自分が支持した構造改革が誤りで、
自分で自分の首を絞めてしまったと
認めなければならないわけですが、
「B層」の若者や元・若者は、
自分が愚かだったとは、
死んでも考えたくない人たち
なのではないかということです。
自省もしない。
自活のための努力もしない。
ただ、チンケな自我を満足させるために
「愛国心」を利用し、在日や韓国文化を
不満のはけ口の攻撃対象として、
ネットやフジテレビへのデモなどで
暴れまわるようになった者たちがいる。
これが今の「B層」
ネトウヨ、バカウヨの正体です。
「D層」に移る勇気すらない、
どこまでもダメな人たちなのです。