AKB48の
『見逃した君たちへ２』の
公演終了後、
また秋元伸介氏の計らいで、
大島優子ちゃんに
会ってしまったのです。

決してわしが望んだわけでは
ないのですが、
しかし秋元氏が計らってくれるので、
こうなったら取材と思って
よく見ておこうという気に
なってしまいました。

７月発売の「わしズム」でも、
AKB総選挙後の座談会を
行うことになっているし、
フジテレビからも
コメントの依頼が来てるし、
今後も漫画で描いたり、
文章で書いたりしながら、
AKBについて論じて
いくことになると思います。

ひょっとしたら、
まとまった本を作るということに
なるかもしれません。

大島優子ちゃんには、

「後輩に道を譲るなんてだめだ。
　下から上がってくるメンバーたちの
　壁にならなきゃいけない」

とえらそうに言って、
励ましてきました。

秋元康さんの話では、
前田敦子ちゃんが卒業したのも、
計り知れないプレッシャーが
あったようです。

「次の曲もセンターでいくか？」
と秋元氏が聞いたとき、
いつも 「ぜひ」 と答えていた
あっちゃんが、
「お任せします」 と答えたので、
「もう限界かな」 と
悟ったというのです。

AKBのセンターは、
「後ろに大勢を率いて、
　前にだれ一人いない」
という孤独な位置だから、
そのプレッシャーは
計り知れないのかもしれません。

『真夏のSounds good』
のDVDを見てると、
あっちゃんの可憐さ、華やかさが
あらためてわかって、
惜しいという気持ちが
沸き起こります。

わしは
「あっちゃんに甘えてた」
ことを反省して、
メンバーを応援する
チャンスがあれば、
積極的に応援の声を
届けようと決めたのです。

大島優子ちゃんも
選挙演説のビデオで
「辞退しようかとも考えた」
とか言ってたので、
勝手に悩んで
卒業されたら困ると思い、
絶対またセンターをやってほしいと
励ましてきました。

しかし、わしのような
「リア充」のおっさんは、
若者のような視線では
AKBのメンバーを見ていません。

わしが若者だったら、
絶対にオタになって、
アルバイトしたカネを注ぎ込んで、
劇場にも、握手会にも
行っていたでしょう。

彼女なんか
作らなかったかもしれない。

しかし今のわしにとっては、
AKBは青春の甘酸っぱい
想いを甦らせてくれる
貴重な少女たちであり、
歌謡曲の楽しさ、素晴らしさを
味あわせてくれる
卓越したグループなのです。

いや、芸能界、
あるいは文化の上で、
これほどの奇跡的な現象は
ないと思っています。

だから個人的な研究対象に
なってしまっているのです。

わしはAKB総選挙の
公式ガイドブックで、
１６位までを予想する役割を
与えられましたが、
秋元伸介氏から
AKBメンバーが移動する
エレベーターに放り込まれて、
冷や汗をかいて言葉を失いました。

あのエレベーターは地獄だった。

秋元伸介さん、
あんな仕打ちだけは
やめてほしい。

この少女たちの中には、
わしが１６位までに選んだ子も、
選ばなかった子もいると思い出して、
申し訳なさでいっぱいに
なったのです。

緊張して顔面蒼白に
なっているわしに、
一人声をかけてくれた子がいます。

宮澤佐江 ちゃんです。

わしが１６位に
入れてなかった子です。

宮澤佐江ちゃんは優しくて、
気の利いた子です。

いっぺんでファンに
なってしまいました。

今後は推しメンの
上位にしなければ。

このように
ファン心理というのは、
ちょっとしたきっかけで、
変化するものです。

上位１６名しか
選べないのが問題なんで、
１７位には
宮澤佐江を入れてたのだし、
１８位には
さしこを入れてたのだし、
１９位には
板野友美を入れてたのです。

さしこを入れなかったのは、
最近ブームだから、
必ず票は入ると
思っていたからです。

ともちんを入れなかったのは、
急いで選んだので、
たまたま忘れてただけです。

上位何名なんてものは、
日々ころころ変わるものでしか
ないのだから、
AKBメンバーたちは、
選挙の結果を過大に受け止めて
悩む必要はないと
声を大にして言いたい

しかし
大島優子ファン と
市川美織ファン には頼みます。

わしも票を入れるから、
みんなも入れてください

それにしても、
何でAKB総選挙って、
本物の選挙より
真剣になっちゃうんだ？

わしは武道館でショック受けて
帰りたくないなあ。