よしりん先生の
登場です
『歴史で読み解く女性天皇』(ベスト新書)
を買って、
今日全部読んだ。
これは素晴らしい
掛け値なしに見事だ。
皇統の「男系」継承など、
日本の伝統でもなんでもない、
まったくのシナ宗族制の
「男尊女卑」の影響でしか
ないということを
見事に証明している。
そして日本では堂々と
女性天皇が生まれたし、
女系継承もあったし、
「双系」による継承こそが
日本の伝統であったということが
まとめられている。
シナと朝鮮と日本の、
皇帝や王や
天皇の継承を比較して、
男尊女卑思想がどのように
浸透していったかを
説明するくだりなども面白かった。
ここまで
女性・女系天皇の意味を
整理した本は他にない。
これは歴史的に
価値のある著作になった。
だが、これをやっぱり
読めないんだろうなあ、
男系固執に決めてしまった
者たちは。
男系派のほとんどが、
国語力が弱くて、
読解できないという問題は
確かにある。
しかし、
男系固執派の中には、
この皇統問題でなければ、
まともな国語力があるはずの
知識人や学者がいるはずなのだ。
ところが、
皇統問題になると、
途端に真面目に
勉強しようとしない。
「男系が伝統」
と確定してしまって、
数を頼んで政治家に
圧力かけようと
運動することしか考えていない。
天皇陛下の御意思すら
考慮せずに、
「国民主権」なんだから、
我々男系保守集団で
決めてしまえとしか思っていない。
本当に情けないのだが、
カルト宗教化して、
男系保守の世間を結束させ、
女系公認・双系派の
高森明勅、田中卓、小林よしのりを
敵視することに生きがいを
感じてしまっている。
「運動」 とは
こうなるものなのだ。
『脱正義論』 でも描いたが、
運動とは結束によって
「個」 を喪失するんだな。
まったく情けない。
しかし、
高森氏のこの新書は必ず
後世に高く評価されることになる。
まず、わしが手放しで評価した。
今度の「ゴー宣道場」で
高森氏がサイン会して
販売するそうだから、
買って読んでくれ。
すでに買った者は
本を持って行って、
サインしてもらいなさい。