よしりん先生の
登場です
この物言いは
正義たり得る言葉
なのでしょうか?
週刊ポストは大上段で
この物言いを繰り返します。
体にいいとする
「放射線ホルミシス説」、
並びに
「閾値アリ説」
を信奉する連中は、
大概この言い方で
「LNT説」
に立つ者たちを
封じ込めようとします。
「奴は煽り派だ」
「不安を煽るな。差別に繋がるぞ」
言ってる本人は、
「自分こそが被災地の住民の
気持ちを最もよく理解している」
つもりなのでしょうが、
大した自信です、まったく。
いや、
傲慢としか思えない。
NHKの
『埋もれた初期被爆を追え』
を見て驚きました。
将来、甲状腺ガンを
誘発するかもしれない
「ヨウ素131」 の
初期被爆の
調査データがない。
なぜないのか?
浪江町などの子供に
行った初期調査は、
なんと空間線量を測る
計器を使っていたらしい。
これでは全く
データにならない。
そこで
原子力安全委員会は
原子力災害対策本部に、
追跡調査をするよう
助言していたようです。
だが対策本部は
追跡調査をしませんでした。
なぜ?
その理由はなんと
「本人家族及び地域社会に
多大な不安、
いわれなき差別を
与える恐れがある」
というものだったのです
出ました
やっぱりこの言葉だ
「住民の不安を煽るな」
「差別に繋がるぞ」
これは、
「民は之に由らしむべし、
之を知らしむべからず」
という
為政者が民衆を
愚民として扱う言葉と
通底しています。
事故直後から、
一年後の今に至るまで、
国の原子力災害対策本部から、
週刊ポストから、
原発推進派から、
ネトウヨまで、
すべてがこの
「住民の不安を煽るな」
「差別に繋がるぞ」
という言葉を
正義と思い込んで
乱用している。
為政者の愚民政策を、
なぜメディアや、
そこいらの一般人までが
使用してるのでしょう?
「不安を煽るな。差別に繋がるぞ」
わしは
この物言いをする連中は、
しょせん
ステーティズムの輩であって、
ナショナリズムの者では
ないのだと思います。
ちなみに
浪江町津島地区の
事故直後のヨウ素による
甲状腺等価線量は、
推定最大値で、
4歳児の飲食が
434ミリシーベルト、
呼吸400ミリシーベルト。
811ミリシーベルト、
呼吸753ミリシーベルト
になるというデータが
提示されています。
健康影響を防ぐための
措置が必要とされる
100ミリシーベルトの
8倍 です。
それでもなお日本人は
「不安を煽るな。差別に繋がるぞ」
と言い続けるのでしょう。
保守知識人や
ネトウヨ連中も含めて、
つくづく
「安全神話」 に
すがりたがる
憲法9条の国民 です。