ゴー宣DOJO

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トッキー
2012.3.1 04:06震災・原発問題

やっぱりトキウラはデマ記事の擁護者なんでしょうか?

先週号の「週刊文春」記事
「郡山4歳児と7歳児に
『甲状腺がん』の疑い!』
を擁護するブログを書いたら、
かなりの批判を頂戴しました

最初に
「このタイトルの煽りはひどい」
と批判せずに、もっぱら
本文の内容のみを
取り上げて論じたのが、
大失敗でした。

反省します。
週刊誌というものは
「見出しが8割」と
思って見るべき
ものなのでしょう。

ゴー宣道場の門弟から
さえも、時浦は
「原発戦争」を
「イデオロギー闘争」として捉え、
「我々陣営が負けること」を
心配するあまり、
デマ記事まで擁護して
いるんじゃないかという
意見が届き、結構落ち込みました。

「陣営」なんて関係ありません。

よしりん先生は常々、
「『脱原発論』と銘打って
連載を描いているけれども、
もし結論として
『脱原発』が不可能だった
ということになれば、そう描く」

と言っています。

それが一貫したスタンスです。

批判を下さった
門弟の方は仙台在住で、
今のところ線量は
それほど高くないものの、
今後どう推移するかわからない
ということで、その
「当事者」の立場として見れば、

私が

もし自分の子供が将来
健康被害を訴えたとしても、
絶対に国も東電も、
そして一部マスコミも
「それは原発とは関係ない」
と言い張るに違いない

病気の子供を抱えて
勝てるかどうかわからない
長期戦の裁判を闘うことになるかもしれない

と書いたのは

「被災地で子供を育てている
親の気持ちとはずいぶん乖離している」
そうです。


当事者が心配しているのは、
将来自分の子供が健康被害を
受ける可能性「そのもの」であり、
裁判のことなど心配している
親はいないというのです。

そりゃそうでしょう。

親が「一番最初に」心配するのは
子供の健康そのもので、
それよりも裁判のことを
心配する親なんているわけがありません。

それは前提であって、
私は「その先」の問題を
提起したつもりでした。

なぜなら、「薬害エイズ訴訟」を見てきて、
万一健康被害が生じたら、
その先どうなるかが即座に想像できたからです。

国も企業も全力を挙げて責任逃れをする。
原発事故では、もうその兆候が出始めている。

だからそれを先回りして
警告しておく意図がありました。

そもそもこの問題では、
何が「煽り」「デマ」で、
何が「正しい情報」なのかを
判断するのはとてつもなく困難です。


これまで論争してきた「戦争被害」は、
過去に起き、史料が存在し、検証が可能でした。

それでも史料の真贋を見抜くのは難しく、
いくら論破しても
「新史料が発掘されるかもしれない」
と言い張る人だらけで、大変な論争になりました。

それに対していま論じている「放射線被害」は、
将来起こり、データも乏しく、予測不可能なのです。

広島・長崎やチェルノブイリ
などから類推するにしても、
データが少ないから、その操作次第では
「放射能は体にいい」という結論でさえ
「科学的に」出すことだって可能なのです。

しかも仮に「正しい情報」だとしても、
情報発信者と当事者の間に
「信頼関係」が築かれていなければ、
役に立たないという厄介な問題もあります。

「何が起こるかわからないのだから、
国は万全の検査体制を整えるべきだ」

見出しの煽りはともかく、
週刊文春記事が訴えたのは
こういうことであると私は読みとり、
擁護したのですが、
やはりこれは「デマ」「煽り」にすぎず、
私は当事者とは乖離したことを
書いていただけなのでしょうか? 

単なる独り相撲だったのでしょうか? 

独善に過ぎなかったのでしょうか?

トッキー

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