ゴー宣DOJO

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トッキー
2012.2.27 13:19震災・原発問題

トキウラはデマ記事を丸呑みして拡散したのか?

2月23日のブログで
「週刊文春」3月1日号の
おしどりマコ氏の記事を
ちょっと褒めたら、その記事が
「誤報」だと言われ始めて、
「ゴー宣道場ブログで
トッキーがデマ記事を
丸呑みして拡散している、
ガッカリ」

なんて書いている人までいます。

安倍晋三批判の続き
を書く予定でしたが、
先にこの件について書いておきます。

週刊文春の記事に登場する
札幌の内科医で、
福島から避難してきた親子を
ボランティアで診察した
杉澤医師(記事では匿名)が
記事に対する抗議の記者会見を開き、
これによって「誤報」の
イメージが広がりました。

一方週刊文春側は、
筆者のおしどりマコ氏とデスク、
担当記者が出席して反論の
記者会見を開いています。

私はネットで両方の
記者会見を丹念に見ました。

杉澤医師の会見は、
こういう場に全く慣れて
いないせいもあり、
なかなか要領を得ないものでした。

しかしよくよく聞くと、
杉澤医師は「誤報だ」と
言っているわけではありません。

「自ら学会で発表する
つもりだったのに、
承諾もしていないのに
週刊誌にセンセーショナルな
書き方で報じられた」
と抗議しているのです。

週刊文春側は
「きちんと取材し、承諾も得ていた」
と主張しており、この辺は
当事者にしか分からない
「言った、言わない」の話に
なってしまっています。

週刊文春の記事で
誤りがあったのは、
杉澤医師が診察した人数が
大人139名、子供170名
であるところを、
大人と子供の人数を逆に
書いていたところで、
これは文春側も
誤記を認めています。

その他には、
7歳児や4歳児の甲状腺に
結節(しこり)が見つかったこと、
うち7歳女児は二次検査で
「良性」と診断されていることなど、
記事の事実関係について「誤報」
というような指摘は特にしていません。

杉澤医師側は、とにかく週刊文春が
「郡山4歳児と7歳児に
『甲状腺がん』の疑い!」

とセンセーショナルな見出しで記事にして、
被災者の不安を煽りたてた
と憤っているようです。

これについては文春側の会見で
おしどりマコ氏も、
「自分は見出しには関与してないが、
あれは煽りすぎのように思った」
という旨の発言をしています。

私は週刊誌の見出しなんて
そんなもので、話半分で
見ておくものだと思っているのですが、
杉澤医師は見るからに普段、
週刊誌なんて下世話なものは
読んでいないタイプの人らしく、
この見出しだけで動転して、
記事そのものをよく
読んでいないものと思われます。

というのも、
杉澤氏側は会見で、
低線量被曝の影響は「わからない」
という態度で臨まなければならない、

特にチェルノブイリでは
事故後5年間、被爆者のデータが
ほとんどないのだから、
目の前の被災者の不安を
取り除くためには、できるだけ
早く広く健診をしなければならない、
最初の調査に3年も
かけるべきではないし、
その後の調査の間隔も
狭めたほうがいい
・・・というようなことを
言っていたのです。


これ、おしどりマコ氏が
記事に書いてることと
全く同じです。

ついでに言えば、
これこそ私が褒めたポイントです。

おそらく、おしどりマコ氏は
杉澤医師の言うことに共感し、
良かれと思って
記事にしたんだと思います。

ところが杉澤医師は
見出しだけで動転し、
記事の真意を
読み取らずに抗議をした。

抗議があったということだけで、
人は即座に「誤報」といい、
さらにそれを聞いた人は、
ろくに確かめもせずに
「トッキーがデマを拡散している!」
と言い出すわけです。

誰も彼も、
リテラシー能力ってものが
カケラもないっ!!
トッキー

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