週刊朝日(2011.12.16)に
『女性宮家創設に
立ちはだかる5つの超難問』
という記事が載っています。
『女性宮家創設に
立ちはだかる5つの超難問』
という記事が載っています。
明らかに記者の勉強不足で、
難問でもないものを「超難問」に
している記事です。
例えば女性宮家創設を、「内親王」の
眞子さま、佳子さま、愛子さまだけに認め、
「女王」の高円宮殿下、寛仁殿下の娘に
認めなかったら、
天皇陛下と他の皇族に「溝」ができる
などと書いてます。
変なことを言う人がいるものです。
天皇陛下の直系と、
他の傍系の皇族の間に
格の違いがあるのは自明です。
だから称号に「内親王」と「女王」の
差があるのではないですか。
国民感情としても、
眞子さま、佳子さま、愛子さまは
誰でも知ってますが、他の女王のお名前を
全員知っている国民がどれほどいるでしょうか?
それはともかく。
ここで問題にしたいのは、
そんなことではありません。
この記事にも、
やっぱり出てくるのですよ、
竹田恒泰氏が。
そして、いつもの下心むき出しの
「男系絶対論」を主張してるのです。
「男系でない天皇の誕生は
『万世一系の皇統』の断絶を意味します」
「一度女性宮家を認めれば、
結局はなし崩し的に女帝、
女系容認の議論に流されてしまうでしょう」
竹田氏がこう言った以上、
男系固執派は一致団結して
「女性宮家反対」を唱えることになるでしょう。
そして、女性宮家に民間の男性が
「婿入り」することについて、
竹田氏はこう言います。
「よく調べないと、
実は外国のスパイだった
ということだってあり得ます」
出ました! おなじみスパイ説!!
必ず言うんですよね、これ。
だったら、男性皇族に民間の女性が
嫁入りする時だって「スパイ」の可能性が
あるじゃないですか。
なぜそれは心配せず、
男だったら「スパイかも」と思うのでしょうか?
よしりん先生は
「女のスパイの方が怖いぞー」
と言ってました。
しかも、よしりん先生は18年前の
皇太子殿下御成婚の際に
「もしも雅子妃が中核派のスパイだったら」
なんてものまで描いてたくらいです。
皇族の結婚は「皇室会議」を経なければ
認められないのだから、その過程で
「よく調べ」るのは当然です。
竹田氏がそんなことも知らないはずがないので、
これは女性宮家反対のための詭弁でしょう。
その上で、竹田氏はこう言います。
「女性宮家の創設にこだわらず、
いまある宮家に旧皇族から
養子を認めることも議論してはどうか」
何回言わなければならないのでしょう。
「旧皇族」は現在全員65歳以上です。
週刊誌記者のミスだと思いますけどね。
もしこれ竹田氏がわざと言ってたら、
詐欺に等しいですよ。
そして、他の人が言うならともかく、
竹田恒泰氏が
旧皇族子孫を宮家に入れろと
主張することは、実は大問題なのです。
それは、こう言っているのと同じことなのです。
「この私・竹田恒泰、
または私の弟、従兄弟か
遠縁の親戚を
皇族にしてください!!」
この件では、
竹田氏は紛れもない当事者です。
それを包み隠して、
あたかも「評論家」のようにして
主張するなんてことが許されるんでしょうかね?
もうはっきり言ったらどうですか?
「私が皇族になりたいんだ!!」
って。
第17章に
『竹田恒泰の「皇族復帰」はありえるか?』
を収録!!