野田首相は12月1日の記者会見で、「女性宮家」の創設について「緊急性の高い課題」であるとの認識を、はっきりと示した。
かねて皇室典範の改正を急ぐべきことを主張してきた1人として、率直に評価したい。
苟も皇室の永い将来にわたる存続を願うならば、「女性宮家」の創設は何としても実現すべき喫緊の課題である。
しかも、内親王方のご年齢を考えれば、既に時間的余裕は余りない。
と言うより、これまでも述べて来たように、本来ならば、ずっと以前に実現されているべきであった。
そうすれば、内親王方は早くから、ご結婚後も皇室に残ることをご理解、ご納得の上で、これまでの歳月をお過ごしになれたはずだ。
決して避けて通れない課題であるにも拘わらず、政治家の無知と怯懦の為に、今日まで先送りされて来てしまった。
だが最早、先延ばしは出来ない。陛下のご憂念に思いをいたせば、政府・国会は万難を排して、速やかな典範の改正を実現すべきだ。
その為には、野田首相自身が、何があっても一歩も引かない決意を、固く持たなければならない。
心ある多くの国民は、その完遂を必ずや支えるであろう。
「女性宮家」創設に向けた皇室典範の1日も早い改正を願ってやまない。
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