『第17回 ゴー宣道場』
が行なわれました
会場は品川区大崎にある
「人事労務会館」 です
道場3週間前に行なわれた、
門弟による設営隊募集。
定員に達してしまいました
募集開始メールが届くと、
次々に参加希望の
メールが入ってきます
皆さん、毎回、
意欲的に協力して下さって、
ありがとうございます
設営隊の皆さんが、
いろいろ愉しそうに会話しながら
準備を進めている様子を見ていると、
こちらまでワクワクした
気持ちになってきます
募集定員に間に合わず、
悔しがっていた皆さんの想いも、
ちゃんと受け取っていますからね。
そして、残暑厳しい中、
警備を担当して下さった
骨法道場生の皆さんにも、
感謝申し上げます
↑ 打ち合わせ中の控え室を突撃訪問
今回の会場では、
よしりん師範のサイン本
『はじめての支那論』 (幻冬舎)の
数量限定販売を行いました
購入済みだったと思うのですが、
サイン本は完売
サインを嬉しそうに見ているのが
印象的でした。
頑張って絵を描いた
甲斐がありました
さて、今回のテーマは、
『グローバリズムは歴史の必然か?』
今年初め、1月の
「ゴー宣道場」の基調講演で、
よしりん師範は
「TPP参加に反対」 を唱えました
その段階ではまだ、
師範方の間では
ピンと来ていなかったり、
違和感を訴えたりと、
見解が一致していませんでした。
しかし、それから半年、
この「ゴー宣道場」の
議論の根底には、
「グローバリズム」 という問題が、
常に共通してありました
TPPだけでなく、
若者の雇用問題、
大震災以後の日本のあり方、
原発問題、天皇の制度、
日本人の男女観に至るまで、
すべてにおいて
「グローバリズム」の問題は
関わっていましたね
日本人の多くは、
「グローバリズム」
と言われると無条件に
「避けられないもの」
と思いこんでいます。
しかし、本当に歴史の必然なのか
「グローバリズム」は結果的に
日本に何をもたらすのか
なぜ保守もリベラル・サヨクも、
共に「グローバリズム」に
希望を抱いてしまうのか
今回は、
日本の未来を左右する
「グローバリズム」を
徹底的に分析します
まず初めに、いつものように、
よしりん師範の挨拶で
始まりましたが、
今回は先日のブログでも
お伝えしたように、
ここ数日「ゴー宣道場」
メーリングリスト内において
交わされた「一ヶ月ルール」
についての議論を、
師範方や一般道場生も含めた場に
公開することで決着させる、
ということから始まりました
近日中に公開される動画で
確認してもらいたいと思います
毎月行なわれる「ゴー宣道場」は、
その都度、あらかじめ
テーマを決めて開催されています。
今回のように、
テーマと違うことを議論することに
不満を感じる方もおられたかも
しれません。
でも「ゴー宣道場」が
“ 日本の公論 ”
を創る場である以上、
そこで取り上げられる議論は、
どんなものであれ、
必ず日本の社会問題に
関連しているはずです
決められたテーマだけを語るという
凝り固まった感性ではなく、
常に視野を広く持って、
臨機応変に頭を回転させて
考えていくことが重要だと思います。
それはすべて、
「公論」に結びつくのですから
さて今回は、
総務省の現役官僚 である
平池氏 と、
加藤紘一議員の政策秘書
五反分氏 に
ゲストとして登壇して頂きました
↑ 総務省・現役官僚・平池氏 ↑ 加藤議員・政策秘書・五反分氏
まず平池氏に
TPPをめぐる一連の流れや、
霞ヶ関における
現場の感覚を説明して頂き、
グローバリズムを
どのように捉えれば良いのかを
お話頂きました。
私が最もハッとしたのは、
「セーフティネット」 についての
発言をされた時です
グローバリズムの議論では、
関税だけでなく
様々な障壁をなくせば、
競争力が高まり良い品物が
作られるといわれます。
良い品物を作っても
競争に合わなくて
負けてしまう分野があって、
それが国内であれば
国がセーフティネットを敷いて
助けることが出来るけれども、
グローバリズムの世界の中で
「国ごと」負けてしまった場合、
一体どこがセーフティネットを
敷くのか?と。
他国が、
ましてやアメリカや中国が、
日本を助けてくれるわけ
ありませよね
グローバリズムで
忘れてはならないのは、この
「国ごと負ける可能性」
なのですね
平池氏のお話の後、
五反分氏や師範方を交えて
議論が交わされ、
いくつも重要な論点が
浮かび上がりました
五反分氏は、
政治家も国民もTPPに対して
正しい理解をしないまま
話が進んでしまっていること、
そして、
「グローバリズム」というと、
何となく良いこと、
必然のことと感じて
思考停止になってしまう
危うさを指摘されました。
道場生の表情を見ていた
よしりん師範が、
どうやらまだグローバリズムに
対する危機感が足りない
と感じ、気迫のこもった
熱弁を振るいました
なぜ今まで、
「グローバリズム反対」 を強く訴え、
「脱近代」 と言い続けてきたのか?
抱いている危機感が伝わる話でした
高森師範が話されていたことで、
とても面白かったのは、
本来、サヨクもホシュも大同団結して
グローバリズムには
反対しなければいけない
と仰ったことです
サヨクの立場からしても、
ホシュの立場からしても、
「グローバリズム」というのは
絶対に賛成できないはずだと。
その理由は何だと思いますか?
他では絶対に出てこない視点で、
目から鱗が落ちるようでしたよ。
ぜひ動画で
聞いて欲しいと思います
「アメリカは金融資本主義によって、
戦争をせずして他国を侵略していく」
ということ、そして
TPP締結やグローバリズムは、
日本が昔、必死になって
撤廃した不平等条約を、
再び自ら締結する愚策である
という堀辺師範の指摘は、
道場生の多くに
強烈なインパクトを残しました
堀辺師範が
「大量生産、大量消費の時代は
終わらせなければならない」
と仰ったことに呼応して
切通師範が、
庶民が持つ、
ある日本人の美徳が、実は今、
国益を損なう間違った方向に
生かされてしまっているのでは?
と仰っていたのが、
これまた面白い視点でした
その日本人の美徳は何か?
どのように生かしたら
国益を守る方向に向かうのか?
議論の中ではあるヒントが
出ていましたので、
ぜひ確認してみて下さい
質問者のレベルが高くて驚きました
レベルが高いといっても、
自分の知識を
ひけらかしたいがための
発言でもないし、
聞いている人に伝わるように
話そうとしているところに、
とても好感を持てました。
国際競争力の問題、
「脱近代」という考え方と
近代化を進めた明治維新に対する
評価との整合性、
「グローバリズム」は本当に
アメリカや中国が生みの親なのか、
などなど様々な論点が出ました
今回の議論は少し難しいかな?
と思っていたら、
あの13歳の少女が挙手して、
鋭い発言をしていたのには
驚きました
「仕方がない」 という
キーワードが出たのですが、
それに対して、
笹師範が
「日本は一億総○○国家だ」
と仰っていたのが強烈で、私は
「そんな国家、イヤだー」
と心の中で叫んだのでした・・・
今回のゴー宣道場では、
普段、国民の側からは
なかなか姿の見えない
官僚や政治家の政策秘書さんが、
とても大胆に私見を含めて
発言されていて、とても驚きました
五反分さんが暴露した、
政治家の実態には、
少々ゲンナリしましたが・・・
本当にありがとうございました
道場終了後は、
設営隊の皆さんが、
これまた愉しそうに片付けをする中、
私は新たな門弟となる方達の
手続きをしていました
新規門弟の皆さんの
嬉しそうな、かつ少し
緊張した面持ちを見ながら、
(この人はどんな人かな?
どんな現場を持って、
どんな考えを持っているのかな?
MLには参加してくれるかな?)
なんて考えながら、
門弟証を渡していくこの時間は、
私にとっても楽しく
貴重な時間なのです
宜しくお願いしますね
思って下さっている皆さんも、
参加お待ちしております
さて次回はいよいよ、
秋の特別イベント
『国防論を語ろう』
です
今回の議論でも
浮かび上がってきたように、
「国防」 とは単に
軍事緊張のことだけを
言うのではありません。
「国防」に直結する問題です。
そのタブーとは何なのか!?
それを解き明かしながら、
本当の「国防」のあり方を
議論していこうと思っています
愉しいイベントもたくさん
用意していますので、
皆さん、ぜひ参加して下さいね