『第13回・ゴー宣道場』
が行なわれました
大震災によって中止となった
3月の会場予定だった、
「TKP大手町カンファレンスセンター」
です。
18階にあります。
ロビーに入ると、
真正面のガラス窓から
皇居の緑が
目に飛び込んできます
皇居を上からのぞき見して
しまうようで恐れ多く感じ、
「見なかったことにしようっ」
と足早に会場となるホールに
向かったのでした・・・
なるべく皇居が見えない側に
という条件で借りていました。
門弟による設営隊の皆さんが
手伝ってくれましたが、
今回の設営隊募集時の
定員に達する早さは、
「過去最速」 という記録を
再び更新したのでした
アンケートの配布と回収係を、
中学2年生に
なったばかりの男子が、
明るく担ってくれました
「新日本人に訊け」
道場開催の数日前に
発売したばかりの新刊
『新日本人に訊け』 (飛鳥新社)
を参考に開催され、
この本に登場して頂いた
帰化人6名の内の、
ビル・トッテン氏 と
呉善花氏 に、
ゲストとして
登場して頂きました
超プレミア本 なので、
幸運にも手に入れた方は、
大事にして下さいね
第1部はまず、
よしりん師範から、今回の
『新日本人に訊け』 を
出版した意義、
そして道場に
ゲストのお二人を
お招きした意図を説明した後、
ゲストのお二人から、
それぞれ帰化した理由や経緯、
日本と母国に対する想いなどを
お話頂きました。
とてもユニークなお話に、
会場は最初から明るい雰囲気で
沸いていました
お二人が指摘する、
日本人が気付いていない
「日本人の特性」 に
驚いていたようです。
また、韓国、そして
「民主主義の国」のはずの
アメリカでさえ
「言論の自由」は限られ、
自国の政府を
批判することの危険性、
それでも発言する
覚悟の重さを
感じさせるお話でした
とても落ち込んでしまい、
「日本人はやっぱり野蛮人だ」
と思ってしまった理由、
ビル・トッテン氏の
「とにかくアメリカ国籍を捨てたい」
と思った理由は、
「ゴー宣道場」の動画、
あるいはテキストとなった
『新日本人に訊け』 で
確認して下さい
お二人の話の後は、
師範方を交えて
話し合われました
外国人との感覚の違いについて
理解が進むうちに、
個人レベルでの小さな違いが実は、
国家間の大きな問題に
密接に結びついていることが
明らかになります
この国民性の違いや
日本人の特性を
理解しておくことは、
非常に重要だということが
わかります。
「靖國問題」 に関する論旨は、
日本外交の矛盾を
突かれる発言でした
そこから議論は、
対中国やアジアばかりを
問題視するのではなく、
日本はまず第一に、
アメリカからの真の独立を
考えなければならない、
と展開していきます。
自称保守派の集まりでは
決して話されない内容です。
9.11以降の
自称保守派の反応から
現在のTPP推進という姿勢まで、
日本の保守派の態度は
もはや 「媚米」 になっていると、
よしりん師範は喝破しました
「あと3年で、日本人に
『攘夷』 の感覚を
取り戻すために、
あらゆる手を尽くす」
と目標を示して、
第1部が終了しました。
休憩中、門弟の皆さんが
「いつも面白いけど、
今日は特に面白いです」
と、嬉しそうに話していたのが、
とても印象的でした
設営副隊長から
差し入れられた
クッキーをいただきながら
第2部の打ち合わせ。
第2部では、
道場生の中からも、
2名の帰化日本人に、
帰化した理由や経験、
身内の反応、
日本に対する想い等を
話してもらいました
一人は元中国籍、
もう一人は元韓国籍の若者です。
帰化の経験も理由も
それぞれ違いますが、
ネイティブな日本人として生まれて、
当然のように「日本国籍」を持つ
日本人にとって、
とても貴重なお話でした
笹師範がたまたま当てた若者が
在日の方(中身は日本人)で、
帰化に対する考えや想いなどを、
訥々と語って下さいました。
質疑応答を通して、
「国籍」 に対する
日本人と外国人の
感覚の違いというものも
重要な論点となりました
アメリカは「自由」と「民主主義」を
理念として世界に言えるけれど、
日本の特性は複雑で様々だから、
単純に「理念」として説明できない、
という点です。
その中で呉善花氏が
日本の 「受け身力」 や、
自然との共生 、
「グローバリズム」の流れに
飲み込まれている
近年の日本 など、
重要なご指摘をされました
それを受けて、堀辺師範が、
いかにグローバリズムの中で
日本人の価値観が
変容させられてきたか
を説明されました。
その際に糸口として話された、
柔道の「スポーツ化」の過程は、
グローバリズムを表わす、
とても象徴的なお話でした。
「日本」 が生き残るためには、
「日本人」 が日本人の特性を
理解するだけではなく、
「日本国民」 となって
国のことを考えなければならない
ということが示された回でした
最後に、よしりん師範が、
次回 「第14回・ゴー宣道場」 の
テーマを発表しました
次回テーマは
「3.11以後の日本は変わるのか?」
です
「原発」 について議論します。
「原発」については、
メディアでも散々話されていますが、
専門家の話は聞けば聞くほど
わからなくなります
次回「ゴー宣道場」には、
専門家は呼びません。
笹師範は
「シーベルト」「ベクレル」を言ったら
ペナルティと決めました
専門家は呼ばずとも、
「ゴー宣道場」は、
日本人として「原発」を
どう捉えたら良いかを
示そうではないか
と燃えています
次回に繋がる恐るべき発言を
されましたが、次回は、 東日本大震災から日本人は
何を受け取るべきなのか
一緒に考えていきましょう