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高森明勅
2011.3.4 12:13

11年ぶり、増刷500部!

このところ、増刷やムック化が重なった。

まずPHP文庫の『歴代天皇事典』。

私が監修したもので、平成18年刊行。

地味に増刷を重ね、このたび12刷。

5年がかりで累計6万7千部位か。

小林さんの著書に比べたら吹けば飛ぶような数だろうが、これはまだマシな方だ。

ほぼ同時期に増刷が決まった『はじめて読む「日本の神話」』(展転社)は平成12年の刊行で、11年経って初めての増刷。

刷り部数、何と500部。

でも、零細な版元としては精一杯の増刷に違いない。

初刷も大した部数ではなかったはずだか、専門家筋にはわりと好評頂いた本だ。

今なら文章の表現を練り直したいが、私の神話論の原型とも言うべき著書を増刷してもらったことは、本当に有り難いし、素直に嬉しい。

内容には今でも多少、自信はある。

更に以前、ブログでも紹介した『歴史人』の「天皇の謎と秘史」特集(昨年12月号)が、〈別冊〉という形でムック化された。

小林さんの記事の他、私も昭和天皇を巡る一文を寄せた。

大変好評だったらしく、版元としては1月たったら店頭から消えてしまう月刊誌ではなく、ムックとして暫く店に置いてもらいたかったようだ。

雑誌の時に入っていた特集以外の記事を外し、新しく椎谷哲夫氏の「今上天皇のご肖像」14ページと高橋紘氏の「皇居とは何か」8ページ(どちらも貴重な写真が満載)が入ってスッキリした。

これで720円なら安いのでは?

ついでに付け加えておけば、昨年9月中旬脱稿、11月刊行予定だった幻冬舎新書の原稿を今頃、書き上げた。

担当のSさんゴメンなさい。

430ページ位の、新書にしてはメタボな本になりそう。

刊行は5月の予定。詳しくは改めて。

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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